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50年の時を経て再会結婚したカップル

何歳になっても、初恋の人はいつも心の特別な場所にいるものです。大人になってから思い返せば、初々しさにキュンとする一方、なんであんな人のことを好きだったのかわからないなんてことも。

初恋の出会いが運命の人、なんてことは映画やドラマの世界だけのことと思いがちですが、映画ばりの現実を生きる稀有な人もいるのです。まさに映画を地で行く、ある男女の物語をご紹介します。

©Youtube/SteveTVShow

時は1950年代、アメリカ北部ミネソタ州の片田舎で生まれ育ったデニスとカレン。フットボールのスター選手だったデニスと、クラリネットが趣味でおとなしいカレンは一見正反対のようでした。

二人はまるで磁石のように、惹かれ合います。「放課後、カレンを家に送り届けてからフットボールの練習に行ったのでいつも遅刻でした。フットボールよりカレンの方が大事だった」とデニス。付き合い始めた時、カレンは13歳、デニスは15歳でした。

「学校で人気者だったデニスに夢中になっていました」とカレン。プライベートの時間をほとんどふたりで過ごすようになります。「小さな町だったから、デートといえばフットボールの練習後、学校のカフェテリアでダンスしていたくらいよ」

小さな町でただ一人、二人の関係をよく思わない人物がいました。それはカレンの父親でした。とにかくデニスのことを嫌っていたそうです。

そしてカレンが妊娠、それは終わりの始まりでした。カレンの両親は、娘を未婚の母たちが集団で暮らす施設へ移します。そこでカレンは健康な女の子を出産、デニーズと名づけます。出産の知らせを受けたデニスは、施設に駆けつけ、出生証明書に父として署名します。そして我が子を抱きしめました。

これが若い両親と子どもの最初で最後の集いでした。

©Youtube/SteveTVShow

カレンの両親は、赤ん坊を養子に出すことに決めていました。デニスはおろかカレンも、赤ん坊の行方を知ることができませんでした。その後、二人は互いの道を歩み始めます。

カレンは大学へ進学、デニスは米軍に入隊します。デニスは、カレン宛に手紙を送り続けましたが、カレンの元に届くことはありませんでした。カレンの両親が二人のやりとりを阻んでいたのです。

©Youtube/SteveTVShow

そして時は流れ、二人の間の連絡は完全に途絶えました。愛し合っていましたが、忘れるように努めたのです。互いに別の人に恋をし、結婚、子どもをもうけ、幸せを築きました。しかし何十年経っても、初恋相手のことは互いの脳裏から消えることはありませんでした。

一昔前だったら、物語はここで終わりだったはずです。でも、インターネットとソーシャルメディアのおかげでこの物語は新たな展開をみせます。

©Youtube/SteveTVShow

2014年、デニスは友人の勧めでソーシャルネットワーキングサイトLinkedInに登録します。デニスは真っ先に、カレンの名前を検索しました。すると、半世紀以上の時を経て、カレンを見つけたのです。すぐにメッセージを送ります。

メッセージと電話でのやりとりを数ヶ月続け、ようやく二人は再会します。デニスは離婚して一人暮らし、カレンは夫を亡くしたばかりでした。二人の間を阻むものは、今度こそ何もなかったのです。

©Youtube/SteveTVShow

「50年以上の時を経て、ある月曜の夕方私たちは再会しました。その週の木曜日の午前11時に、私たちは結婚しました」とカレン。

さらにこの物語には続きがあります。二人は、娘を探し出すことにしたのです。養子縁組機関に連絡を取ってみたところ、なんと娘の連絡先が手に入ったのです。

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「55年間、実の両親のことを一切知らなかったのに、突然実の両親が再会し、私に会いたいと言ってきているんです。信じられません」現在はジーンとなったデニスとカレンの娘は言います。「両親を目にした時、鼓動が高鳴って、涙が自然に流れていました」

ジーンは、今では定期的に実の両親に会うようになっています。これまで存在しなかった、実の両親は彼女の人生の一部になったのだと言います。

まるで映画かドラマのようなハッピーエンディングですね。若すぎた恋、周囲の無理解、我が子との別れ、そして何よりも半世紀という長い時間を見事乗り越えたのです。これからもどうぞお幸せに!

年月を経ても変わらぬ愛。ドラマのような本当の話はこちらからもご覧いただけます↓

出典: travelermaster

プレビュー画像: ©Youtube/SteveTVShow