ちえとくをフォローする

ジョーク

ジョーク: 沈黙を美徳とする修道院に入った修道士

ある修道士が更なる修行を積むため、戒律の厳しい修道院に入りました。その修道院では沈黙が美徳とされており、おしゃべりは厳禁。「10年間で一言だけ話すことが許される」という風変わりな掟がありました。

修道院で沈黙の日々と送る修道士…そして10年の歳月が流れました。

「10年間よくぞ沈黙を貫き通しましたね。さあ、なにか一言だけ、言いたいことは?」大修道院長が修道士に尋ねました。

「お腹が減りました!」

10年間ずっと空腹だったんか…と気が付いた大修道院長は修道士の食事の量を増やすよう手配してやりました。

©Pixabay/monikasmigielska

さらに沈黙の修道院生活を送ること10年…修道士がこの修道院に入ってから20年の歳月が流れました。

「この10年間、よくぞ沈黙を貫き通しましたね。さあ、なにか一言だけ、言いたいことは?」10年ぶりに大修道院長が修道士に尋ねました。

「寒すぎます!」

この20年間ずっと寒かったんか…と気が付いた大修道院長は修道士にもう1枚ブランケットを与えるよう手配してやりました。

 

さらに沈黙の修道院生活を送ること10年…修道士がこの修道院に入ってから30年の歳月が流れました。

「この10年間、よくぞ沈黙を貫き通しましたね。さあ、なにか一言だけ、言いたいことは?」10年ぶりに大修道院長が修道士に尋ねました。

「こんなとこ嫌だ!」と返す修道士。

すると修道院長は驚いた様子も見せず、静かに言いました。

©Pixabay/Qrry

「そうですか、まあ驚きはしませんよ。だってアナタ、この30年間で愚痴しかこぼしてませんからね

 

ジョークシリーズはこちらからもご覧いただけます ↓

プレビュー画像: ©Media Partisans