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ジョーク

ジョーク: パブのトイレを借りようとした修道女

出先でお世話になる公衆トイレ。日本では清掃の行き届いた清潔な公衆トイレが当たり前ですが、海外では必ずしも常に衛生的な公衆トイレに出会えるとは限りません。ときには、公衆トイレそのものが見つからなかったり、あっても使用不可になっていることも多々あるのです。

もよおしてるけど、公衆トイレがない!そんなピンチに陥ったとき、人々が利用するのがカフェやパブのトイレ。フレンドリーな店員に頼んで、あるいはトイレ代としてチップを渡すなどしてトイレを借りるのはよくあることです。

出先で公衆トイレを見つけることができなかった修道女。そこでいつものように目についたパブのトイレを拝借することにしました…

通常、パブは音楽やほろ酔い客で賑わっているはずですが、なぜかその日、修道女が入ったパブは奇妙に静まり返っていました。

静けさに違和感を抱いたものの、早くトイレですっきりしたい彼女はそんなことには構っていられません。

「おトイレをお借りしてもいいかしら?」カウンターのバーテンダーに尋ねました。

「もちろんです。でも、トイレに大事なところをイチジクの葉っぱ1枚で隠した男性の裸像がありますが、大丈夫ですか?」と意味ありげな表情のバーテンダー。

「ええ、大丈夫ですよ。裸の像は見ないように通り過ぎますからね」

バーテンダーはトイレの場所を教え、修道女はいそいそとトイレへと消えて行きました。

無事トイレを終え、スッキリした修道女。しかしなぜか、トイレから戻ってきた彼女をパブ中の客や店員が拍手と大喝采で迎え入れます。

意味不明の謎展開にすっかり困惑した彼女は先ほどのバーテンダーに尋ねました。

「どういうこと?トイレに行っただけなのに、どうして皆私に拍手喝采するのかしら?」

バーテンダーは含含み笑いをしながら答えました。

「ああ、きっと皆あなたが私たちと同類だということが分かって嬉しいのでしょうね。一杯いかがです?奢らせてください」

「結構です!でも、なんで皆こんなに喜んでいるの?私にはサッパリ分からないんだけど。私、何か悪いことでもしたかしら?」

「とんでもない!全く悪いことなんかじゃありませんよ。つまり…」とバーテンダーは笑いながら続けます。

「こういうことですよ、誰かがあの裸像のイチジクの葉っぱの中を覗き込むと、パブに音楽が鳴り響くんですよ」

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フィーチャー画像: ©Media Partisans