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えらい

手塚治虫が語った戦争

手塚治虫と言えば、日本が世界に誇る「漫画」を、最初に芸術の域にまで高めた漫画家です。「漫画の神様」として、日本中どこを探しても知らない人はいないと言っても過言ではないくらい、後世に残した影響は大きなものです。

そんな手塚治虫が生まれたのは1928年、大阪でした(育ったのは兵庫県)。多感な青年期に第二次世界大戦を経験し、作品にも大きくその影響が見て取れます。戦争にまつわる漫画を非常に多く描き残していることからも、その記憶がとても強烈だったことが伝わってきます。

そんな手塚治虫が、戦争について書き記した言葉が、とても重みがあるとTwitterで大きな話題を呼んでいます。

実際にその言葉をお読みください。

Twitter/TadTwi2011

この言葉は、手塚治虫が描いた戦争にまつわる漫画を集めた作品集「ぼくの描いた戦争」に掲載されたもの。

「世の中で、なにがいちばんみじめかといって、戦争ほどみじめなものはない」…実際に戦争を経験した手塚治虫の言葉だけに、重みを以て私たちの胸に突き刺さります。

Twitterの人々の声

「昭和20年よりあとにうまれた人は、絵や写真や映画でみるだけで、よくわからないでしょう」…そんな言葉であらわしている通り、手塚治虫は、戦争の悲惨さを知らない世代に向けてこれらの作品を描いていたのでしょう。

「決して戦争を風化させてはならない」…その強い思いが、手塚治虫を突き動かす原動力だったのかもしれません。

戦争は決して過去のものなどではなく、今も世界中で起こっています。

日本は唯一の被爆国です。それだけに、戦争の悲惨さ、虚しさを、どこの国よりも強く訴えていく使命があるのかもしれません。

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プレビュー画像: ©Pinterest/spoon-tamago.com