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おもしろ・びっくり

【歴史マニアもびっくり!】教科書には載っていない歴史珍エピソード

「事実は小説よりも奇なり」と言うように、歴史上の事実や出来事は驚きの珍エピソードの宝庫でもあります。

悪名高い海賊が船を襲ったしょうもない理由、「そんなことで?」ととんでもない理由で最期を迎えた偉人たちの死因など、歴史の教科書には載っていない奇想天外なトリビアを紹介します。

1. 想像するだに恐ろしい…

イギリスではウィリアム征服王の名で呼ばれるノルマン朝の初代イングランド王ウィリアム1世。彼はなんと、死後棺の中で爆発したことで知られています。腸管感染症により亡くなった王の体内に腐敗ガスが充満。葬儀のために棺に王の遺体を移す際、ガスでパンパンになった亡骸は圧力に耐えることができなかったようです。

2. この飼い主にしてこのペットあり

第7代アメリカ合衆国大統領アンドリュー・ジャクソン。素朴なフロンティア育ちで粗野で口汚く、頻繁に罵り言葉を吐いてたことでも知られるこの7代目大統領はオウムを飼っていました。彼の葬儀の日、オウムがあまりにも悪態をついてばかりいるので、関係者は葬儀会場からオウムを締め出さしたそうです。

3. 想像するだけで痛々しい(でもまだ小指じゃなくて良かったかも)

テネシー・​ウイスキーの代表的な銘柄「ジャックダニエル」の創業者として知られるジャック・ダニエル。彼の死因は踵に負った怪我でした。ある朝、金庫の数字が思い出せず開けることができず、苛立ったダニエルは金庫に八つ当たり。金庫を蹴った際に負傷した踵が感染症を起こし命を落としたのです。

4. 伝説のスタントマンの意外すぎる死因

不死身のスタントマンとして名を馳せたボビー・リーチ。樽の中に入り、ナイアガラの滝からの落下スタントに成功するなど数々のスタント技で名声を得た彼ですが、その死はあっけないものでした。1926年、オレンジの皮を踏んですっ転び、負傷した足が壊疽し合併症を発症したことにより命を落としたのです。

5. 海賊襲撃の理由

海賊船船長として、のちに英国に寝返って海賊ハンターとして活躍したベンジャミン・ホーニゴールド。海賊から海賊討伐へ振り幅の広い転身をし、海上で波乱万丈な生涯を送った彼ですが、海賊時代にある奇妙な理由から商船を襲撃したことでも知られています。襲撃前夜、酔い潰れたホーニゴールド海賊一味は、悪ノリして帽子を海に投げ捨ててしまいます。仕方がないので、めぼしい船を襲撃し、捕らえた船員たちの帽子を申し訳なさそうに要求すると、戦利品の帽子を手にホーニゴールド率いる海賊一団はさっさと引き揚げていったそうです。

6. 首相がまさかの行方不明に

第17代オーストラリア首相ハロルド・ホルト(1908–1967)。1967年12月12日、友人らとメルボルン南方のビーチで遊泳中に行方不明となりました。6日間に渡って捜索がなされたが、手がかりは一切得られず、行方不明事故から38年後の2005年、地元ビクトリア州の検視官は「ホルト首相は荒波にさらわれて水死した」と最終判断を下しました。

7. 人類 vs エミュー、威信をかけた戦い

1932年、オーストラリア軍と野鳥のかつてない壮大な戦いの火蓋が切って落とされました。俗に言う「エミュー大戦争」です。

約2万羽のエミューの大群がオーストラリア西部の小麦畑に侵攻。農作物を荒らすエミューにより農地は大きな被害を被りました。さらなる被害拡大を防ぐため、政府は軍隊を派遣。陸軍砲兵隊によるエミュー討伐作戦が決行されました。

しかし飛べない鳥エミューも負けてはいません。無数の小規模部隊に分裂するゲリラ戦術でもって機関銃で武装したオーストラリア陸軍砲兵隊を翻弄。驚くべき機動力を見せつけます。戦闘開始から約1ヶ月後、これといった成果もあげられないまま、オーストラリア軍は戦闘地域から撤退。結局、農地にはエミュー避けに長いフェンスが建てられることになりました。

8. 引き継ぎ大事

浮沈船と謳われながらも処女航海で氷山に衝突して沈没したタイタニック号。当時、航路の安全を確認する監視員は双眼鏡を使い危険な氷山をいち早く発見し衝突を回避するのが通例でした。しかし、よりによってタイタニック号では双眼鏡が用いられず、代わりに肉眼で進行先に氷山がないか確認されていました。

なぜか? 双眼鏡はちゃんと船内にありました。ロッカーの中に。しかし、出発直前に別の船に乗るように辞令を受け急遽下船することになった乗組員がロッカーの鍵を同僚に引き継がなかったため、ロッカーを開けることができなかったのです。

9. 哀愁を誘う死因

古代ギリシアの代表的な悲劇作家アイスキュロス。彼の死因はまさに「ありえない悲劇」そのものでした。いきなり上空からカメが落ちてきて頭を直撃したのです。

犯人はヒゲワシ。捕まえたカメを岩に落として甲羅を割り、捕食する習性があるヒゲワシは、うっかりアイスキュロスのハゲ頭を岩だと勘違い。上空から硬い凶器(カメ)の一撃を受けたアイスキュロスは死亡しましたが、亀の甲羅は無事だったと伝えられています。

10. 死の舞踏

1518年フランス、ストラスブールの通りで一人の女性が狂ったように踊り始めました。彼女は踊り続けて疲弊し気絶してはまた意識が戻ると踊る…を繰り返し6日間踊り狂いました。狂気的な踊りは周囲に感染し、1ヶ月の間に400人が踊り続ける症状を発症。休むことなく熱狂的に踊り続け極度に疲労し、50人が衰弱などにより死亡しました。

狂気的な踊り症状の原因は現在でも不明ですが、麦角菌に感染した穀物を食べたことにより幻覚症状を引き起こし、このような熱狂的な踊りに繋がったのではとする説もあります。

11. 王様の死因

ドアフレーム(鴨居)に頭をぶつけたのが死因。そんな王族の威厳を揺るがしかねない死に方をした王がフランスには二人もいます。ルイ3世(882年没)とシャルル8世(1498年没)です。

13. どうでもいい島から話題のホットな島へ

カナダとデンマークとの間で領有をめぐって係争中のハンス島。面積面積は1.3km2の一枚岩からなる無人島で、木もない動物も生息しない異例の島です。長らくハンス島やその周辺海域を領有したところで大した利益が見込めるわけではない「たいしたことのない島」として放置されており、1973年にデンマーク領のグリーンランドとカナダの国境が確定した際も、同島をどちらの領土とするかの決定は先送りされるほど、どうでもいい島扱いされていたのですが、ここにきて両国の熱い視線を浴びるホットな島となりつつあります。

地球温暖化により、この島の領有により資源探査や漁業権といった国益が生じる可能性が出てきたのです。2005年、デンマークとカナダ両国はそれぞれ領有権を主張。以来、両国の軍隊は交互にハンス島に遠征上陸しており、毎回相手国の国旗を撤去しては自国の国旗を設置、自国産ビールのボトルを置いていくのがお約束となっているそうです。ちなみに、領有権主張の一環として、ビールの箱には「カナダにようこそ」などと記載されているとか。

13. 有効成分だと勘違い

ヨーロッパでは15世期頃からミイラ を万能薬として服用していました。なぜミイラ を?!と現代人の感覚では信じがたい話ですが、当時ヨーロッパではミイラには中央アジアの医学で何千年にもわたり治療薬や強壮剤として使用されてきたシラジット成分が含まれていると誤解されていのです。(※ 古代インドのアーユルヴェーダ医学で最強の万能薬とされており、現在でも健康改善効果が期待できる天然のサプリとして注目されています)

しかもミイラ作成の過程で使われたタールの黒ずんだ色がシラジットに似ていたこと、さらにヨーロッパ言語でミイラ(例: 英語でmummy)とシラジット(英語でmumijo)の呼び名が似ていることもミイラが万能成分シラジットを含んでいるとする勘違いに拍車をかけました。

かくして大量に盗掘されたミイラは取引され、粉末状にして怪しげな薬に姿を変え、万能薬として市場に出回りました。一攫千金を夢見てエジプトの古代墳墓に入り込んでミイラを探して持ち出す「ミイラ・ハンター」なる職業も現れ、多くの貴重な歴史的文化遺産が胡散臭い薬として大量消費されたのです。

ちなみに…日本でも江戸時代にミイラ をオランダから輸入して一種の万能薬として珍重されていたそうです。1709年に刊行された「大和本草」には胸が痛いときには酒と一緒にミイラの丸薬を飲むと良いと記されています。もしかしたらご先祖さまもこの怪しいミイラ薬のお世話になったのかも…

14. 気の毒すぎる…

1184年6月26日、神聖ローマ皇帝ハインリヒ6世は王子と司教など多くのお供を引き連れてエアフルト大聖堂の上階席に座りました。しかし、大人数の一団の重みに老朽化した上階の床が耐えきれず、崩壊。一団のほとんどが落下しましたが、下の階の床も落下の衝撃に耐えきれず崩壊。人々は床下の建物中のトイレの排泄物が流れ込む下水に落下。耐えがたい糞便の悪臭の中、約60名が排泄物で溺死、あるいは窒息死しました。

ハインリヒ6世は床崩壊当時、窓枠に造られた石造りのニッチに座っていたため、難を逃れたものの、精神的ダメージは相当に大きかったらしく梯子で救出されたのちすぐにエアフルトを後にしました。

教科書には載っていない歴史的出来事14。偉人たちの意外な死因や知られざるエピソード、なかなか興味深いものがありますね。【こんな終わり方イヤすぎる…】とんでもない最期を迎えた歴史上の君主たち9も是非どうぞ。

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