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大雨により避難指示が出されていた岡山県総社市 すると発令から間もなく…避難所で見た光景が信じられない

記録的な大雨となり各地に土砂災害や河川の氾濫による住宅への浸水など大きな被害をもたらした今年のお盆。全国の広い地域では大雨警報や土砂災害警戒情報が発令され、それに伴い多くの自治体では避難指示が出されました。不安な時間を過ごしたという方が多くいらっしゃることと思います。

8月14日岡山県総社市では市内を流れる高梁川の急激な水位上昇と土砂災害の危険性から、昭和地区全域に避難指示が発令されました。同市の片岡聡一市長は、災害対策にあたりTwitterを通じて積極的に情報を随時更新。

避難指示発令時にも、住民への避難を呼びかけていました。

避難指示が発令されたのは、正午の午後0時。住民が安心して避難ができるように、コロナ対策やペット同伴避難への対策が取られた避難所の情報も片岡市長によってこまめに発信されていました。

そんな中、片岡聡一市長は避難指示発令から1時間ほどたったころ、避難所で驚くような光景を目にしたというのです。

それは山崎製パンからの差し入れでした。

甘いものから軽食になるような食事系のパンまで、各種揃えられたパンが避難指示発令から間もない時間に届けられたのです。この山崎製パンの対応にはネット上でも多くの称賛の声や感謝の声が寄せられました。

コメントにもあるように、山崎製パンは今回に限らず災害時には現場にいち早く支援物資としてパンを届けていますが、災害時の支援については、公式サイトにその理念が掲載されています。

「ヤマザキは、大規模災害の発生に際して、被災地への緊急食糧の供給を行うことは、食品企業としての当社の社会的使命と考えています。平成23年に発生した東日本大震災はもとより、それ以前の阪神・淡路大震災や新潟県中越地震、最近では熊本地震や北海道胆振東部地震等においてもお取引先様である販売店への納品と並行して緊急食糧の供給に全力で取り組み、避難を余儀なくされた方々に、パンやおにぎり、飲料等の救援食糧をお届けしてきました。これからも食生活の一端を担う企業としてしっかりとその使命を果たせるよう緊急食糧供給体制の整備に努力を重ねてまいります。」

2011年に発生した東日本大震災時は、宮城県の仙台工場の被害や関東地方の計画停電などがありながらも、全国の諸工場からパンやおにぎりなどの食料品支援を続けていたそうです。

この他にも大雪による高速道路での立ち往生の際のエピソードなど、災害時の対応の速さは多くの人に知られています。

岡山県総社市では、2年前の台風20号で避難指示が出ていた際も、市内に工場がある山崎パンが避難所にパンを届け続けていたそうです。

災害時における食料品支援を社会的使命と考え日本各地で支援をし続ける山崎製パン、その理念が素晴らしいですね。また、山崎製パンだけでなく、物資輸送に関わる多くの企業も非常事態の際に迅速な対応をして、多くの人を助けています。

利己主義になりがちと言われる現代ですが、こうして互いに支え合う優しい社会を次世代にもつなげていきたいですね。

最後に、今回の大雨による被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。今後の被害の拡大がないこと、また一日も早く平常通りの生活に戻られますことを、心より願っております。

災害時の食糧支援に関するこちらの記事も併せてご覧ください。

大雪で立ち往生|その時積んでいた食料を食べていいと会社から連絡を受けたドライバーの取った行動に称賛の声

プレビュー画像:©︎Twitter/souichikataoka