ジョーク
ジョーク: 新参者を「アル中」だと言いふらす噂好きな村人
どの国でも地方の村や古い町には噂好きな人がいるものです。住民たちの日常生活を詮索するのが大好き、村内スピーカーのごとく周囲に言いふらさずにはいられない…そんな噂好き人物にまつわるジョークです。
ヨーロッパの片田舎のある村に、一人の噂好きで知られるおばさんが住んでいました。彼女は自らを、「良識があり道徳心の塊、いわば模範的人間であり村の秩序を守るご意見番」と自認しており、村人のすることなすことに首を突っ込んでいました。
根掘り葉掘り聞き出しては、噂に尾びれをつけて吹聴してまわるのが彼女の日課。もちろん、そんな「噂おばさん」は村人にとって煙たい存在でしたが、あることないこといい触れされるのを恐れて、誰一人彼女に注意しようとする者はいませんでした。
ある日のこと、引っ越して来たばかりの住人が村の集会に顔を出しました。早速、噂好きおばさんが「新参者」に向かって、村で一軒しかないバーの前にまっ昼間から彼の車が駐車しているのを見かけたと大声で話しかけます。
「お宅ねぇ、昼間っからバーに入り浸ってたでしょ〜？ 外にずっと車が留まってるから…あのね、あんなのご近所さんに見られたら、アル中だって思われちゃうわよ〜」
と、いかにも心配しているかのような口ぶりで周囲に聞こえるように大声で言いふらすおばさん。
新しく引っ越してきた男性は無表情のまま、黙ってその場を去りました。
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その日の夜…新入りの男性はこっそり噂おばさんの自宅前に自分の車を止めると、一晩中そこに放置しておきました。
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