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ジョーク

ジョーク: 大いに失望する登山家

「山のあなたの空遠く、幸い住むとひとのいう」ドイツの詩人カール・ブッセの詩や、なぜエベレスト登頂に挑戦するのかという質問に対して「そこにあるからだ」の名言を残した登山家ジョージ・マロリーのように、山は古くから私たち人間を惹きつけてきました。今回紹介する2人も山に魅せられ、名峰マッターホルンの登頂を目指しますが…待っていたのは意外な結末でした。


ほっこり笑えるこちらの動画も是非どうぞ!(記事の続きはスクロールしてご覧ください)

 


2人の登山家がペアを組んで一緒にマッターホルンを登頂することにしました。1人は超せっかちな性格、もう1人は超内気な性格です。麓で支援者や登山仲間に見送られ、2人は登頂を開始しました。

登頂から7時間が経過…佳境に入り、息も上がってきた頃に、登り始めてから一言も話さなかった内気な登山家が初めて言葉を発しました。

「ゼエゼエ、あ…あの…あのさ…」

「おい、無駄な体力を使うな!あの岩棚に着いたら休憩だから、そこで言え!」せっかちな登山家が声を荒げました。

Matterhorn

1時間後…ようやく2人は岩棚に到着しました。

「あ…あの…あのさ…」

「なんだ、言いたいことがあるなら早く言え!」せっかちな登山家が促します。

「テント…忘れちゃった」

せっかちな登山家はガッカリすると同時にイラッとしましたが、テントなしでビバークするには危険です。仕方なく、下山することにしました。

下山開始から10分後、内気な登山家が口を開きました。

「あ…あの…あのさ…」

「シッ、無駄口を聞くな!今は時間がない。完全に日が暮れる前にとっとと下山するぞ!話はあとで聞く」せっかちな登山家が畳み掛けるように言いました。

1時間後…再び内気な登山家が口を開きました。

「あ…あの…あのさ…」

「シッ!今は喋ってる時間なんてないぞ!」またしても、せっかちな登山家が畳み掛けるように言いました。

Climbing

辺りが真っ暗な闇に包まれる直前、ようやく2人疲労困憊しながらも無事に麓にたどり着きました。

余程疲れたのか、一言も話そうとしない内気な登山家にせっかちな登山家が尋ねました。

「で、さっき何を言おうとしてたんだ?」

内気な登山家はニヤッと笑って言いました。

Matterhorn

「あ…あの…あのさ…冗談だって言おうとしたんだ。テントのこと」

 

相手の話を最後まで聞くことって大切ですね。

 

ジョークシリーズはこちらからもご覧いただけます。

プレビュー画像: ©Media Partisans