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生まれつき手足がない赤ちゃんを生むことを決意した10代のアメリカ人女性
18歳といえば、高校を卒業して将来への道筋を立てる年齢。輝かしい未来に向かって胸を膨らませ、大人への第一歩を踏み出す頃です。しかし、人生は必ずしも計画通りには進みません。場合によっては完全に予想外の道に進んでしまうことも。たとえば、予定外の妊娠。
アメリカ、テキサス州デントンに住むケイティ・ウィドンは、18歳のときに妊娠検査薬で陽性反応を見て、大きなショックを受けました。でも、彼女はさらに大きなショックを受けることになります。妊娠初期の検診でお腹の中の子どもの手足が極端に短いことがわかったのです。
ケイティは当時の自身の心の動きを振り返って、こう語っています。
「当時、私はDVや浮気を繰り返すパートナーと不安定な関係にありました。妊娠したとき『もしかしたら彼は私を本当に愛していると気づいて、もう浮気することはないかもしれない。それに妊娠していれば殴ったり蹴ったりはできないはず』そんな甘いことを思っていた私はなんて単純な女の子だったのでしょう。彼は妊娠2ヶ月の私に別れを切り出してきました。その後、復縁して、また別れて、また復縁して…正直、その回数や理由も忘れてしまいました。私はシングルマザーになる覚悟を決めて、赤ちゃんのために大学受験を決意しました。
2回目の超音波検査の日、私はわずかな可能性に望みを託していました。しかし、主治医は超音波診断装置を私のお腹に滑らせると、何も言わずにすぐに診察室から出て行ってしまいました。私は恐怖に包まれました。
しばらくして部屋に入ってきた主治医は『いい知らせではありません』と言いました。『赤ちゃんの腕や足が見えないの』…私は全身が麻痺したようにその場を動くこともできませんでした。
相談した友人からは『そんな赤ちゃんを産むなんて残酷。怪物だよ』と言われました。
私は中絶のためクリニックに予約を入れました。翌朝、私は泣きながら目を覚ましました。中絶の決心は想像以上に心に重くのしかかってきました。私は赤ちゃんの顔を見ることも、頭の匂いを嗅ぐこともできない、自分に似ているかどうかもわからないなんて。
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『手足のない子どものいるシングルマザーなんて誰が好きになる？そんな人いるわけない！』そう思いました。赤ちゃんにとっても中絶が最善だと思いました。でも、もし私が自分勝手に産むことを選んだら？そうすれば、私は我が子を抱くことができる。柔らかい肌に触れることができる。どれだけ愛しているかを伝えることも、私に似ているかどうかを確かめることもできる…私は自分の赤ちゃんを守ることを決めました。そして、ようやく心からホッとしたのです。
彼から電話があり、一緒にいたいから中絶してくれと頼まれました。彼は、私たちの赤ちゃんは死んだとみんなに言うから誰も真実を知ることはないと言いました。もちろん彼の策略にはのりませんでした。
妊娠24週目のとき、私はテキサスの母のもとに引っ越しました。母に赤ちゃんの世話を手伝ってもらうためです。医師によると、赤ちゃんは手足がないだけで、まったく健康だということでした。
19歳の誕生日から2週間後の2013年10月2日、私はようやく息子に会うことができました。私の小さな男の子。カムデンです。私の心は、それまで知らなかった愛で満たされました。決断は正しかったとすぐに分かりました。
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息子は美しかった。怪物でもなく 奇形でもない。まさに私が思い描いていた通りの一人の子どもでした。
この数年間、私は、彼が自分で歯を磨き、階段を上り、歩けるようになるのを見てきました。カムデンは、自分がやろうと思ったことは何でもできる忍耐力と意志を持った明るい男の子。そして小さな弟を愛するお兄ちゃんになりました。
カムデンは、私の人生を最高の形で変えてくれました。彼の強さが私を強くしました。愛があればどんな障害も乗り越えられること、決してあきらめないことを教えてくれました」
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現在、ケイティは新しく出会ったパートナーと結婚し、5人の子どもたちに囲まれ幸せに暮らしています。ケイティがその若さで下した決断は、どれほど難しいものだったでしょう。しかし、ケイティはその決断によってカムデンというかけがえのない息子と出会いました。そして、どんな逆境にも負けない強い意志を持った小さなカムデンは、多くの人々に勇気を与えています。
カムデンの最初の一歩の感動を伝えるこちらの記事も併せてご覧ください。
プレビュー画像： ©Facebook/Katie Whiddon Greene
