【もののけ姫】を見たアメリカの辛口評論家 しかし彼が発した言葉を聞いて耳を疑った

もののけ姫と言えば、スタジオジブリが制作し、1997年に公開されたアニメーション映画。興行収入は実に193億円を記録し、当時の日本の記録を塗り替えたことを記憶している人もいるでしょう。

すでに一定の評価は得ていた監督の宮崎駿でしたが、この映画の成功によって興行成績も上げられるヒットメイカーとしても認識され始め、「千と千尋」や「ハウル」といったさらなる成功につながっていったことは皆さんご存知の通りです。

従来のファミリーフレンドリーな宮崎スタイルとは一線を画し、ややダークな世界観が打ち出された本作。首や腕が血飛沫をあげぶっ飛んでいくその様に、結構びっくりした人も多かったのでは?しかしそれだけに、アニメ=子供向けという枠に囚われない、大人の鑑賞にも足る重厚な作品として多くの人から認知されているのではないでしょうか。

そんなもののけ姫ですが、海外におけるある種のアニメブームの一翼を担った作品としても有名です。一体どのような部分が評価されたのか、気になりませんか?

あるアメリカ人がこの作品についてコメントしている動画が今、話題になっています!

実際にその動画をご覧ください!

 
ウワーッ全部英語だ!😱
大丈夫。ちゃんと解説しようではないですか。
新作映画を紹介するテレビ番組でしょうか?司会者が、アメリカで上映されるもののけ姫の紹介をしています。
 
当時のアメリカの背景をまず説明しておきましょう。この番組が放送された1999年当時、ポケモンアニメなどがアメリカを席巻しており、アニメブームのようなものが起きていたことは間違いありません。しかし多くのアメリカ人たちはその時点ではまだアニメは程度の低い流行り物くらいに認識していた節があります。
 
司会者は、作品のあらすじや、宮崎駿が日本でリスペクトを受けるアニメーション作家であることに言及し、このように言っています。
 
「(アメリカのオーディエンスは)神話的だったり、きわめて日本的な題材に戸惑うかもしれないけど、アニメーションとしては紛れもなく一級品だね。僕はアニメの大ファンってわけではないんだけど(あ、そうなんだ…)この映画は本当に楽しめる映画だし、サムズアップ👍以上の評価を与えたいよ」
 
まぁ良いんじゃね?くらいのスタンスの評価を下した司会者に対し、ちょっと待ったと言わんばかりに口を開いたのが隣に座る男性でした。
 

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その人物の名は、ロジャー・イーバート
アメリカでもっとも影響力があると言われていた映画評論家です!と同時に、辛口評論で恐れられている人物でもありました。(2013年に亡くなっています)
 
そんな辛口のロジャーですが、まるで待ってましたと言わんばかりに、熱弁の火蓋を切って落とします。
 
私は親指をそれよりもはるかに高いところまで上げようと思う👍観たとき、胸が高鳴るのを感じたよ」
 
おお!やたらクリエイティブな表現を使ってめちゃくちゃ絶賛してくれています!一体どんなところがそんなにお気に召したのでしょうか?!
 
ミヤザキのビジョンは、とても壮大で広範囲に渡っている。冒頭で、主人公(アシタカ)がモンスター(タタリ神)に襲われるシーンがあるが…その構成要素をよく見ると、芋虫とも蛇とも取れぬ触手のようなものだ。このような表現方法はアニメーションでしか実現できない。だからこの映画には、アニメーションでなければならない理由がある。その表現手法が心の底から気に入った」
 
さらにロジャーは続けます。
 
「国にかかわらず、ディズニーなど、アニメ映画は好きだが…しかしアニメ映画は従来、子供向けと思われていたはずだ。この映画は、その境界線を超え、明らかに次のレベルに行っている」
 
そう評論を締め括ったのでした。

いかがでしたか?短い時間だったにもかかわらず、ロジャーがものすごいパッションでこの作品をプッシュしてくれている姿勢が伝わってきますね。日本のアニメがただの流行り物ではなく、芸術的に優れているという評価が決定的になったのは、もののけ姫に続く宮崎駿の「千と千尋の神隠し」ベルリン国際映画祭の最高賞アカデミー賞の最優秀長編アニメ映画賞を同時に受賞したことが大きかったと言われています。しかしその受賞の背後には、ロジャーのように新しいものに偏見を持たずに作品の芸術面をきちんと見てくれる映画関係者たちの存在があったことは言うまでもないでしょう。
 
 
プレビュー画像: / © YouTube/ Moshroooom
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