ジョーク
ジョーク: 信徒のためにローマの祈りのキャンドルを灯す神父
あるところに、子供を授かりたいと願うカトリック教徒の夫婦がいました。しかし、なかなか子宝に恵まれません。そこで彼らは、教会の神父に相談しました。
「ちょうどよかった、司教様が私をローマに10年間派遣されることになったから、バチカンに着いたらすぐにあなた方のために祈りのキャンドルを灯しましょう」
そして神父の旅立ちから10年の歳月が流れました。
ローマでの任期を終え再び、教区へ戻ってきた神父は夫妻の家を訪ねました。玄関に立つと、家の中から子供たちの賑やかな叫び声が聞こえてきます。玄関ドアをノックすると、妻が出てきました。
両腕に赤子を抱えた彼女の足元では、別の二人の小さな子供たちが足にしがみつき、スカートの上からよじ登ろうとしています。奥の部屋では子供たちが走り回り大声をあげています。
そこら中を跳ね回る子供たちを神父がなんとか数えたところ、総勢10人の子供たちがいました。
「なんという驚きでしょう!どうやら神に私の祈りが届いたようですね。おめでとうございます」と神父は満足そうに言いました。
「あれ…?でも、ご主人の姿が見えませんね。どちらにいらっしゃるのですか?」
「主人はローマに行っているのです」と妻は疲れ切った表情で答えました。
「ローマへ?これまたどうして?」と神父は不思議そうに尋ねます。
「神父様が灯した『祈りのろうそく』とやらを吹き消しに行ったんですよ」
妻はげっそりした顔で言いました。
神父が灯したキャンドルは小さなティーライトキャンドルだと思いますが…まさかこんな結果になるとは彼も想像しなかったことでしょうね。
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プレビュー画像: ©️Media Partisans