ちえとくをフォローする

人気の記事

ハイカットデニムでデートに出かけた女性…しかしそのファッションがとんでもない事態を招く

気になる人とデート。それも初デートともなれば、ヘアスタイルやメイク、ファッションにも気合が入るものです。数日前からコーディネートを考え、普段のお出かけよりも念入りに身支度…中にはわざわざデートのために新しい服を買いに行くなんて人も少なくはないかもしれません。

しかし、そんなデートにかける意気込みが、思わぬトラブルを招いてしまうこともあるようです。

2018年、米国ノースカロライナ州在住のサム(当時25歳)は初デートに気合を入れたファッションで挑んだことが災いし、とんでもない危機的状況に陥ってしまいます。

彼女が気になる彼とのデートに選んだファッションはハイカットデニム(ホットパンツ)。欧米女子の間で夏場に人気の超ショートデニムです。

(↓ ハイカットデニムのイメージ図)

裾を股上ギリギリまでカットしたデザインがヘルシー&セクシーな印象のこのデニムパンツ。しかしサムが選んだパンツのサイズはかなりきつめのピチピチ。履いた時からすでに締め付け感があり、決して快適な履き心地ではありませんでした。

しかし、かのファッションチェックの御本家ピーコさんの格言に「オシャレは我慢!」とあるように、サムもキツキツの履き心地の悪いデニムパンツでデートに挑みます。

デニムパンツの締め付け感に耐えること8時間。楽しいデートを終え、サムは無事に帰宅。ようやくキツキツパツパツから解放された…とホッとして眠りについたのでした。

しかし翌日、サムは異変に気づきます。お尻の割れ目付近に痛みを感じ、なんだか体調も優れないのです。夜になるとお尻は腫れ、擦れた箇所には大きなコブのようなものまで出現。

刺すような痛みが止まらないため、デートの翌々日、病院で受診します。医師から何らかの皮膚感染症と診断を受け、抗生物質を処方され一安心…とホッとしたサムでしたが、事態はより深刻でした。

病院受診の翌朝にはサムの体調はさらに悪化。痛みは全身に広がり、体の震えが止まらず、歩くこともできず息も絶え絶え。緊急搬送先の病院で敗血症性ショックを起こしていることが明らかになります。

(※ 敗血症性ショックとは、感染症によって引き起こされたショック状態で、感染した細菌が全身に回り炎症状態となった結果、臓器が機能不全に陥る症状で、治療が遅れると命を落とすこともあります。)

サムはそのままICUへ運ばれ、4日間の集中治療を受けます。一時は感染症を起こしたお尻の部分を切除する手術なども検討されましたが、幸いにもサムは徐々に回復。お尻の傷ついた組織を切り取る手術は回避することができました。

その後、サムは無事に退院。1ヶ月後に再び敗血症によるお尻の腫れが再発し、再入院することになりますが、その後は順調に回復しています。

担当の医師によると、原因はおそらくあのハイカットのデニムパンツ。キツすぎるボトムを長時間にわたり履いたことで、お尻のデリケートな部分が擦れて傷口から細菌が侵入し、感染症を引き起こしてしまったそうです。体に密着するタイトな服は通気性も悪いため、細菌が繁殖しやすく、今回の事態を招いてしまったのでしょう。

「きついホットパンツのせいで、命の危機的状況に陥った私の体験に対して、多くの人がショックを受けていましたが、中には自分にも同じことが起こったと言う人も多く、驚きました。締め付け感の強い服には気をつけて。着用後に体調不良などの違和感があるようなら、すぐに病院に行ってください」とサムは語っています。

ちなみに、初デートの相手とは3年を経た現在も順調な交際が続いているとか。

オシャレに我慢はつきもの、とは言いますがやはり締め付け感が強い服は要注意のようです。着心地が悪く我慢を強いられるファッションは避けたほうが無難だな、と改めて実感させられるエピソードです。

長い歴史の中では鉛入りの白粉やヒ素が含まれた鮮やかな緑の染料など「命懸けのファッション」が流行したこともありますが、現代でもファッションのために命を落としてしまう危険性があるなんて…無事に助かって本当によかったですね。

 

プレビュー画像©︎pinterest/popsugar.com