ちえとくをフォローする

すごい人たち

大怪我や病院送りのハプニングにもかかわらず演じ切った強者スター10人

スタントマンの存在や特殊効果があっても、映画俳優が危険と無縁であるわけではありません。撮影現場には常に事故やハプニングがつきもの。中にはカットされるものもありますが、演出ではなく、ガチで起こったハプニングが映画のファイナルカットに入ることも実は少なくありません。

以下のハリウッドスターは、撮影現場でハプニングがあっても、役を演じ切った強者たちです。

1. 『タイタニック』でのケイト・ウィンスレットは低体温症に

映画『タイタニック』の撮影は大西洋ではなく、巨大なプールの中で行われました。とはいえ、氷のように冷たい(約15℃)水のなかでの撮影です。女優のケイト・ウィンスレットがレオナルド・ディカプリオと水に浮かぶ有名なラストシーンで、ウィンスレットは重度の低体温症になったことを明かしました。撮影中の事故はこれだけではなく、船が水につかる別のシーンで、ウィンスレットは溺れかけたそうです。

2. 『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』でヴィゴ・モーテンセン骨折

『ロード・オブ・ザ・リング』の撮影中、ヴィゴ・モーテンセンはその我慢強さと役者魂で撮影現場で賞賛を浴びました。

Viggo Mortensen tritt beim Dreh von Der Herr der Ringe einen Helm weg und bricht sich zwei Zehen
©Youtube/TheLotrTV

地面に転がっている鉄製のヘルメットを蹴り飛ばすシーンで、モーテンセンは足の指を2本骨折してしまいます。しかし、彼はその痛みを怒りの叫びとして表現し、映画の感動的な場面に完璧にマッチさせました。

3. 『ロード・オブ・ザ・リング』でイアン・マッケレンは頭をぶつける

ロードオブザリングでガンダルフを演じたイアン・マッケレンにもハプニングがありました。映画第一部の冒頭で、ガンダルフがホビット屋敷の天井の梁が低すぎて頭を打つ印象的なシーン。あれは演技ではなく、ガチで頭がぶつかってしまったのです。ピーター・ジャクソン監督は魔法使いのこの不器用な一面を気に入り、このシーンを映画に残しました。

4. 『トゥルーライズ』でのジェイミー・リー・カーティスの転倒

映画『トゥルーライズ』では、女優のジェイミー・リー・カーティスが主演のシュワちゃんの前で下着姿でダンスを踊ります。そのシーンで、カーティスは転倒するのですが、あれは演出ではなく本当に転んでしまったのです。これでエロティックなシーンがドタバタ劇に変わってしまうのですが、ジェームスキャメロン監督はこのシーンをそのまま使いました。

5. . 『ロッキー4』でスタローンは病院送りに

古典的なボクシング映画『ロッキー4』。ボクシング界の伝説的存在ロッキー・バルボアを演じたシルベスター・スタローンは最後の大決戦で実際に死にかけたという逸話があります。スタローンは事前に盟友ドルフ・ラングレンに、できるだけ激しく打ち合うように頼んでいました。鍛え抜かれたスウェーデン人俳優(しかも空手家)のパンチがスタローンの胸部に炸裂し、スタローンは失神。緊急入院する羽目になったのです。

6. 『ジャンゴ 繋がれざる者』でレオナルド・ディカプリオ出血

映画のなかで流れる血はほぼ血に似せた液体ですが、クエンティン・タランティーノ監督の西部劇映画『ジャンゴ 繋がれざる者』のあるシーンでは、本物の血が流れています。

映画で悪役カルヴィン・キャンディを演じたレオナルド・ディカプリオは激昂して拳をテーブルに叩きつけるシーンで、勢い余ってグラスを割ってしまい、ガラスがぐっさり刺さる怪我を負いました。手の平とテーブルが血に染まる中、ディカプリオは長台詞シーンを演じ続けました。これには撮影現場から万雷の拍手が贈られ、タランティーノ監督も感嘆し、この痛々しいシーンを最終カットに組み込みました。

7. 『ブレードランナー』でのダリル・ハンナの怪我

アクション映画では、特殊効果として割れても安全な人工ガラスがよく使われます。しかし、SF映画の名作『ブレードランナー』のカーチェイスでダリル・ハンナが割った窓は本物のガラス。走りながら滑って車に衝突し、ガラスを割ってしまい、肘をガラスで8箇所も切ってしまったのです。この痛ましい事故は、そのまま映画でも使われることになりました。

8. ジョージ・クルーニー、『シリアナ』で重症

スリラー映画『シリアナ』の拷問シーンで、ジョージ・クルーニーは命を落としそうになりました。このシーンで彼は頭部と脊椎に重傷を負い、病院で治療を受けることに。今日に至るまで、このハリウッドスターはこの事故の後遺症に悩まされています。

9.ダスティン・ホフマン、『レインマン』でオナラ

ダスティン・ホフマンとトム・クルーズが出演し、数々の賞を受賞した映画『レインマン』の撮影現場でもちょっとした事故が起こりました。トムクルーズ演じるチャーリー・バビットが、自閉症の兄レイモンド(ダスティン・ホフマン)と電話ボックスに入るシーンがあります。レイモンドは電話ボックスでオナラをしてしまうのですが、その際、ホフマンは本当にオナラをしたのです。あのトムクルーズの嫌そうなリアクションは本物だったわけです。

10. 『時計じかけのオレンジ』でのマルコム・マクダウェルは失明しかける

俳優のマルコム・マクダウェル演じるサイコパスのアレックスが、治療という名の拷問を受けるシーンは、おそらく映画史上最も有名なシーンの1つでしょう。アレックスは鋼鉄の留め金でまぶたを強制的に開かされたまま、残酷な映画の映像を見せられます。このシーンの撮影で、主役のマルコム・マクダウェルは角膜を傷つけられ、危うく失明しかけました。

台詞を覚えて、カメラに向かってクールな表情を見せるだけでは映画俳優にはなれません。体を張って撮影に臨む俳優たちの裏話を知ると、あの映画をもう一度見たい、そんな気持ちになりますね。

映画にまつわる裏話はこちらでも紹介しています。

出典: unsere-helden
プレビュー画像:©Twitter/DrPopCultureBG ©Youtube/TheLotrTV