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怖い話

デートレイプドラッグを混入され発作を起こした18歳の被害者女性が画像を公開

注意:この記事には衝撃的な画像が含まれています。

「ちょっと飲み物を見ててくれる?」 クラブやバーによく行く女性なら友達にこうお願いしたことがあるかもしれません。女性が飲み物の入ったグラスを無防備にしておくことは危険だからです。

ここでの危険は、誰かが飲み物を飲み干してしまうことではありません。もっとはるかに恐ろしい危険。誰も見ていない瞬間に、誰かが飲み物に薬物を混入させ、性的暴行を行うという卑劣な事件が世界中で増えているのです。こうした薬物は「デートレイプドラッグ」と呼ばれ、服用した相手の意識や抵抗力を奪うために混入されるのです。

被害者の女性(場合によっては男性も)は、薬物入りの飲み物を飲まされたあと、友人たちから引き離されます。犯人は気分が悪くなった女性をトイレまで追いかけたり、「酔った女性」を介抱して、安全な場所に連れていくふりをすることもあります。

薬物を飲まされた被害者は性的暴行を受けても、犯行時の記憶がないか、あっても断片的な記憶しかありません。自分が何をされたかは知っていても、誰にどのようにされたかは覚えていないのです。潜在意識にはその瞬間の突発的なイメージだけが残り、被害者の精神に深く陰湿なダメージを与えることになります。他人に対する信頼も、自分の判断への信頼もすべて永遠に損なわてしまうのです。

レイプドラッグのもう一つの残酷な面は、被害者が毒を飲んでしまうという点です。薬剤の安全量は人によって異なります。被害を受けた人がアレルギーや心臓病を患っていたり、なんらかの薬を常時服用している可能性もあります。たとえ健康であっても、嘔吐して窒息してしまう可能性もあります。

イギリスのエセックス州サウスエンド・オン・シーに住む18歳のミリー・タプリンは、たとえ加害者から逃げることができたとしても、レイプドラッグがどれほど恐ろしい結果をもたらすかを経験したばかりです。

2021年7月、18歳になったミリーは、友人たちと初めてクラブに出かけました。夜中まで踊り、人生初のクラブを楽しんでいたミリーは20代前半の男性と出逢います。彼はバーからお酒の入ったトレイを持ってきて、ミリーに 「飲んでみて」とグラスを差し出しました。彼女は不審には思いませんでした。何しろ彼は彼女の友人と一緒に来ており、信頼できる人だと思ったのです。ミリーは男性から渡されたウォッカとレモネードのカクテルを2口ほど飲みましたが、強すぎるため返しました。

それから数分後、ミリーは気分が悪くなります。「急に酔っぱらったような気がして、外に出て吐いてしまったんです」とミリー。その後、友人に「グラスに何か入れられた」と告げると、体のコントロールを完全に失ってしまいます。手足が痺れて動かせなくなり、呂律も回らなくなり、地面に倒れこんだのです。

驚いた友人たちは、すぐにミリーの姉サディを呼び出します。サディはすぐに車で駆けつけ、ミリーを病院に搬送。血液検査の結果、薬を飲まされていた疑いが濃厚となりました。母親のクレアが病院に到着すると、そこには、まるで何かに取り憑かれたかのような衝撃的な娘の姿がありました。「ホラー映画『エクソシスト』のワンシーンに入り込んだようだった」と母親は言います。

ミリーの体は硬直し、顔は引きつったように歪み、目は見開き、恐怖に怯えています。手は変形した爪のように丸まっています。意識はあるものの、声を出すこともできず、体の筋肉をコントロールすることさえできません。

「とても怖かった。目は覚めていて、起こっていることすべてに気づいていました。自分が頭の中では存在しているのに、体の中では存在しない。そんな気持ちになったのは初めてでした。もう2度とこんな恐ろしい経験はしたくない」とミリーは振り返ります。

この発作は4時間ほど続きましたが、徐々に薬物の効果が切れ、翌日には退院することができました。

クレアは病院に搬送された当時の娘の画像を公開するかどうか、長い間悩みましたが、ミリーが同意してくれたため、一人でも多くの人にレイプドラッグの恐ろしさを知ってもらおうと公開を決意しました。

通常、レイプドラッグは被害者の血中に長くは留まらないため、もし、ミリーがレイプされてその後病院に運ばれていたとしたら、彼女の体からは薬物の証拠は見つからなかったであろうと考えられています。

しかし、この画像を見ても、ミリーを信じないばかりか、さらに傷つけようとする人たちがいます。ミリーが自ら進んでドラッグをやり、母親に嘘をついているという誹謗中傷を発信しているのです。特にネット上では、性犯罪の被害者を責める理由を探して「二次加害(セカンドレイプ)」を行う人は少なくありません。

しかし、ミリーと家族はそんな言葉に屈したりはしません。母親のサポートのもと、ミリーは警察に被害届を出しました。

犯人が適切な処罰を受け、ミリーの心の傷が癒えること祈ります。

 

プレビュー画像: ©Facebook/Mis Reflexiones