おもしろ・びっくり
【ヒィィ!何だこの顔!】実はヤバい顔をしている生き物たち
可愛い顔やキリッとした顔、そして怖い顔…生き物には種ごとに様々な顔があります。
見ているだけで癒される愛らしさ全開の顔があれば、うっかり目が合っただけで狩られそうな眼力が凄まじい強面顔。
そしてひたすら怖いホラー系の顔など…
(↓こちらの画像は「深海のギャング」の異名を持つホウライエソ。【海に潜ったらヤバイ奴いた!】想像以上にシュールな顔面…不気味&恐ろしいお顔の「海の生き物」23選で詳しく紹介しています)
この世には様々な顔つきの生物が生存し、母なる地球が育んだ命の多様性を物語っています。
しかし、どんな顔なのか、または顔があることすらあまり知られていない生物もいます。
今回は、意外と知られていない顔、それも思わず「ヒィィ!」と衝撃が走る、ちょっと不気味な顔面を持つ生物たちを一部紹介します。しかと、ご覧ください。
1. アワビ
高級食材のアワビ。当然ながら顔があって然るべきなのですが、意外にも顔があることを知らない人が多いようです。
生物の写真を中心に撮影しているフォトグラファー眼遊 GANYU(@ganyujapan)さんが投稿したこちらのツイートで紹介しています。
一体どんな顔なのか…ご覧ください。
みなさんはアワビの顔、見たことがありますか? pic.twitter.com/dC5vUE6FHt
— 眼遊 GANYU (@ganyujapan) July 16, 2022
よく分からない? では、ドアップでどうぞ。
ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ pic.twitter.com/GR7blams0E
— 【心が軽くなるハムスター写真集】ハムスター42匹+3匹と暮らす人🐹はむけん🐹 (@hamuken30) July 16, 2022
筆者がオレンジで囲んだのが目、ピンクで雑に囲んだのが口です。アワビには失礼ながら、かなりシュールな顔面ですね。

ちょっと誰かに似ている…?との声もTwitterで上がっています。
ブラコ星人に見える pic.twitter.com/VOHIZIZp5H
— ガオバゴン3世 (@xmon3GG) July 17, 2022
「アワビ=高級、お高い」のイメージを覆しかねないインパクトの強い顔面ですね。
つぶらな瞳が印象的ですが、実際は目よりも触覚で周りを探りながら海底を進み、この丸い口で海藻を食べます。こんな顔しながら海底で暮らしてるのか…と思うと、アワビを見る目が少し変わってしまいそうです。
2. ホタテ
アワビと並んで人気の海産物、ホタテ。もちろんホタテにだってちゃんと顔があるんです。でも、ちょっと個性溢れるお顔かもしれません。
どうぞご覧ください!
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ホタテって泳ぐし目は怖いし、貝の中でもかなり動物っぽいやつだと思う。ホタテ君、なかなか恐ろしい外見の生き物だよ https://t.co/oiYJdBkfcQ pic.twitter.com/wtzKZ7ZU22
— JSF (@rockfish31) June 29, 2019
ずらりと並んだ鮮やかな青い点々、実はこれ、ホタテの目なんです!
ホタテの目は外套膜(ホタテの身の周りのビラビラした膜、通称「貝ひも」)の周りに点状にあり、上下合わせて約80〜120個ほどあります。こんなに沢山ある目ですが、視力は弱く光を感じる程度だそうです。目を大量に装備している意味、あるのでしょうか?
「ホタテガイ」の目。
— にかいどう@機械生物図鑑 (@uran120) February 11, 2018
貝ヒモのところのプチプチしたやつ。
その数、なんと80から100個!
キモいが、美味いので見なかった事にする。
ちなみに襲われると殻を開閉させて海水を吹き出し、泳いで逃げることができるんだって。
#唐突に好きなモノを語る pic.twitter.com/jF7vDPGS79
↓こちらの動画は海水をジェット水流のように噴射させて逃げるホタテ。見かけによらず、なかなかの俊足です。
ホタテの全力疾走がこちら。
— にかいどう@機械生物図鑑 (@uran120) February 12, 2018
めっちゃ速い。 pic.twitter.com/fogjD1fIBK
貝柱と並んでホタテの美味しさの重要ポイントでもある、あのビラビラな貝ひもが実は目の集合体だったなんて…
次回、ホタテを食べるときは、「ここに目があるのか…(しかも大量に)」と意識しながら食べてみるのもいいかもしれませんね。
3. ヤツメウナギ
世界中の寒冷地域の淡水の河川などに生息するヤツメウナギ。日本では北海道や東北の河川でその姿を見かけることができます。体の左右側面に7つの穴(エラ)が開いており、まるで目のように見えることから「8つ目=ヤツメウナギ」と呼ばれています。
全長40〜50センチ、ヌルッとしたウナギのような姿ですが、実はウナギとは全くの別物。ウナギが魚の一種である一方、ヤツメウナギは無顎類という生き物に属しており、魚類ではないのです。
「どう見てもウナギにしか見えない」と思う人は、ヤツメウナギの開いたお口を見れば、気が変わるかもしれません。
では、ヤツメウナギの口に注目してみましょう…
いざ、開口!
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ギャッ!
な、なんということでしょう!
先程までの、蒲焼にしたら美味しそうなウナギ風の姿から一転、大きく丸く開いた口には無数の歯のようなギザギザが…!まるでエイリアンのようなグロテスクなお口です。
このグロいお口、吸盤のようになっており、他の魚の体に吸い付いて血液や体液を吸い上げているのです。
吸盤状の口の中にあるギザギザした歯で、魚の体にがっちり固定。ヤツメウナギが満腹になるまで吸い尽くすという、川にくらす魚類にとっては実に迷惑で恐ろしい寄生生物なのです。
時には数日かけてゆっくりと吸い尽くすこともあり、被害にあった魚は衰弱して死に至るか、解放されても体力を消耗しているので捕食者に襲われやすくなる、など魚にとってヤツメウナギはまさに迷惑千万、疫病神的な存在なのです。
こちらは千歳川の水中を泳ぐヤツメウナギ。泳ぐ姿はウナギにそっくりですが、やはり口元が全くもってウナギではないですね。
古来から生存する「生きた化石」と呼ばれる原始的な生き物、ヤツメウナギ。日本の生息地域では古くから郷土料理として食べられており、脂身が多く弾力が強いコリコリとしたモツのような食感で美味だそうです。
4. ミジンコ
小中学校の理科や生物の授業でお馴染みのミジンコ。授業で顕微鏡を使って動いている姿を観察した人も多いのではないでしょうか。
ころんとした丸みのあるボディに、大きな瞳…ちょっと癒しキャラ的な可愛い要素を兼ね備えたミジンコは、淡水に暮らす微生物の中でも異色の存在です。
でも、教科書に載っているミジンコの姿はいつも横から撮影したものばかりですよね。正面から見たら、一体どんな顔をしているのでしょうか?
さっそく見てみましょう!
では、正面からのお顔、拝見!
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ん?
ええええ?!
なんと、どこか可愛いイメージのあるミジンコは実は一つ目。横から見ると左右にそれぞれあるように見えますが、一つ目お化けのように、顔の正面に大きな目が1個あるだけだったんですね。
横から見た姿とのギャップが…「思ってたのと違う」感が否めません。
↓ 横から見た姿
↓ 正面から見た姿
人間の一方的な審美眼からみると、まさかの「横顔美人」キャラだったとは…教科書にミジンコの横からの姿しか掲載されていない理由はそこにあるのかもしれませんね。
思わず「ヒィィ!」となる知られざる顔を持つ4種の生物。次回、食卓で、または海や川で出会う機会があれば是非、顔に注目してみてください。
プレビュー画像:©︎pinterest/nationalgeographic.com
