えらい
救急隊も感動！4歳の少女が母の命を救う
わずかな時間が生死を分けるような時には、大の大人でもパニックになったり、動けなくなることがあります。でも、米国の4歳の少女アイラ・グレイザーは冷静な対応で母親を救いました。
その日、アイラの母ヘイリー・グレイザーは、朝食中に突然失神してしまいました。4歳のアイラ、2歳の妹と1歳の双子の兄弟以外には家には誰もいません。しかし、4歳の少女はパニックになるどころか、模範的な対応をしたと称賛されています。アイラはどんな反応をみせたのでしょう？
「朝食をとっていると、熱っぽかったので、体温を測ってみたら38度以上あったんです。それで医者に電話しようと思ったんですが、めまいがして気が遠くなって、その後のことは何も覚えていません」とヘイリーはその日の状況を説明します。
倒れた母を見たアイラはパニックになることなく、冷静に母親の携帯電話を探し、911（米国の緊急番号）に電話をかけます。「ママが倒れています。ママはしゃべれません」と電話口でしっかりと話すアイラ。そして、いくつかの質問にも答えました。
オペレーターは事態の深刻さを察知し、すぐに救急隊と警察官を派遣。アイラはその間、小さな兄弟たちを落ち着かせるだけでなく、飼い犬にオヤツをあげ、玄関のドアの鍵が開いていることを確認しました。さらに、救急隊員が到着すると、玄関先に来た飼い犬に「そこをどいて！」と叫び、救急隊員の作業をサポートしたのです。
救急隊は意識のないヘイリーを病院に連れて行きます。検査の結果、彼女は重い細菌性の感染症を患っていたことが判明し、入院することになりました。娘の機転と冷静さがなければ、母親の命は危険に晒されていたでしょう。
地元警察署のフィリップ・リッツォ巡査は「このような事件が起きたときに、これほど勇敢かつ冷静に対応することは大人であってもできないことがあると私は知っています」と記者会見で述べました。
アイラは、緊急事態での迅速で落ち着いた行動により、名誉警察官としてのバッジと表彰状を受け取りました。
ヘイリーは病院のベッドからFacebookにこう投稿しています。「娘は私の命を救ってくれました。先週から化学療法を再開していたのですが、体がなかなか慣れず、今週はずっと体調が悪かったのです。とても疲れていて、いつもと違う感じがしていました」
勇敢で聡明な4歳の少女が母を救ったことは全米にニュースとして報じられました。その映像をこちらのビデオをご覧いただけます。
ヘイリーは「娘にどれだけ感謝し、誇りに思っているか、言葉もありません。このような状況で、大人であってもパニックに陥ったりして難しいことを彼女はやってのけたのです。躊躇することなく、ずっと冷静でいてくれました。彼女は私のヒロインです！」と語っています。
ヘイリーによると、警察と救急隊が家に到着し、母親を搬送した後、アイラは3人の弟妹のために朝食を作ってあげたそうです。本当に立派ですね！
他にも危機一髪の救出劇はこちらでご覧いただけます。
出典：dailymail
プレビュー画像： ©Youtube/ABC News
