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大きなくぼみに落ちた子ゾウを人々はパワーショベルで持ち上げた…次の瞬間子ゾウがしたことに人々は驚き歓喜した

他の動物に比べ、コミュニケーション能力が高く、心優しく賢いと言われるゾウ。また、記憶力が良く一度受けた恩を決して忘れないとも言われています。

インド南西部のカルナータカ州で起きた1頭の子ゾウの救出劇が、そんなゾウの賢さや心優しさを象徴するものだと話題になっています。

今月中旬、同州のクールグにあるシダプラ村で大きな窪みに1頭の子ゾウが落ちてしまいました。

Twitter@sats45

前足を使いかろうじで窪みの縁にしがみつき、後ろ足を使い必死に抜け出そうとする子ゾウですが、泥で後ろ足が滑ってしまいなかなか抜け出すことができません。

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諦めずに何度もチャレンジするも、足が滑ってしまい体を持ち上げるために踏ん張ることができません。そこに現れたのが、知らせを受けて駆けつけたカルナータカ州の森林局の職員。パワーショベルを使い何をするかと思いきや…。

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なんと先端のバゲット部分を使い子ゾウのお尻をそっと持ち上げます。ゆっくりと、そして確実に子ゾウが自身の脚でしっかりと地面を踏み込むまで、決してバゲットを離しません。

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そしてついに子ゾウは窪みから脱出に成功!

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この救出劇にその場にいた人から歓声が上がる中、子ゾウは森に帰っていくと思いきや、くるりとその体をショベルカーの方へ向けて戻ってきたのです。

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そして…まるで「助けてくれてありがとう」と言わんばかりに、ショベルカーに鼻を擦り寄せる仕草を見せました。

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子ゾウのお礼とも思えるジェスチャーに、人々からは驚きながらも大きな歓声が上がりました。その後、救助に当たった職員が爆竹を鳴らし子ゾウに森へ帰るよう促し、子ゾウは無事に森へと戻って行ったそうです。(爆竹は、ゾウの群れが村や人間の居住区に侵入したときに森に戻るように誘導するために一般的に使用されるそうです)

冒頭で触れたようにも、ゾウは非常に賢く、人間にも友好的と言われている動物。この子ゾウのとった行動に、同国タミル・ナードゥ州の森林局で副管理官をするSudha Ramenさんは、ゾウは人が多くいる場合などではパニックを起こし、攻撃的な行動に出ることがあり、今回は人が多くいた訳ではないのですが、攻撃的なものとは言えないにしろ、窪みに落ちたストレスにより、このような仕草をしたのかもしれません、との見解を示しています。

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子ゾウがとった行動は、感謝の気持ちだったのか、それともストレスによるものだったのかは、真相はわかりませんが、緊迫する救出劇を見守った人にとっては、今回の子ゾウのジェスチャーは「ありがとう」と言う温かいお礼のように映ったようです。どちらにせよ、きっとこのゾウは大きくなっても今回の事を忘れないことでしょう。無事に森に帰れて本当によかったですね。

プレビュー画像:©︎Twitter/sats45

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