ジョーク
ジョーク: 優秀な部下自慢でマウント取り合う上司たち
日本国憲法第27条に「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負う」とあるように、社会人にとって家事育児を含む勤労は必須課題の一つ。1人の人間として社会で自立していく上で、
ヨーロッパ某国の異業種交流会で弁護士と企業家、建築工事監督が誰が最も優秀な部下を持っているのか自慢し合っています。
「うちの弁護士事務所で働くには相当に勤勉でないと務まりませんよ。ミュラー君、ちょっと来たまえ」とドヤ顔で部下を呼びつける弁護士。
「所長、いかがしましたか?」上等のスーツ姿の部下が現れ尋ねました。
「君、来週からしばらくの間、毎日残業を頼むよ。それと週末出勤もよろしく」
「もちろんです、所長」と部下は顔色一つ変えずに答えました。
「見たでしょう?彼こそ仕事に燃えるプロ中のプロってやつですよ」と得意そうな弁護士。
「おや?そうでしょうかねぇ…」と企業家も黙ってはいません。
「マイヤー君、ちょっとここへ」声高らかに部下を呼びつける企業家。
「社長、お呼びですか?」高級ブランドのネクタイにブリーフケースを持った部下がすぐに現れました。
「当分の間、平常勤務に加えて夜間勤務もこなしてくれないかな?できるだろ?」と企業家。
「もちろんです、社長」部下は嫌な顔一つ見せず、即答しました。
「見たでしょう?彼以上に優秀な部下はまずいませんよ」と得意そうな企業家。
「おや?そうでしょうかねぇ…」と何か言いたくてウズウズしながら建築工事監督が口を挟みます。
「カルプク君、ちょっといいかい?」
「なんスか?」重たい工具ベルトを着け、咥えタバコの姿の現場従業員が現れました。
「君、休暇返上で数週間残業して早く工事を仕上げてくれ」と建築工事監督。
「はあ?そんな無茶苦茶な…アホネン監督が代わりにやればいいじゃないですか」と言うと、現場従業員は去って行きました。
「見たでしょう?」弁護士と企業家の冷たい視線を横に建築工事監督が言いました。
「彼こそが真の仕事人…しかもちゃんと脳みそのある部下ですよ」
仕事がライフスタイルの一部なのか全てなのか、現場従業員はそのバランスを心得ているようですね。
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プレビュー画像: ©Media Partisans
