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トリビア

南米 女性は木にとまる可愛らしい鳥を見つけた しかし口を開けた瞬間 絶叫して腰を抜かした

♪かわいいふりしてあの子 わりとやるもんだねと〜

なんて歌い出しの曲がありますが、そう、人は見かけによりません。けれど見かけによらないのは、人だけではないのです。

アメリカ南部で目撃されたある鳥が、今インターネット上で「ヤバい」と大きな話題を呼んでいます。

一体、どんな鳥なのでしょうか…?

実際に画像をご覧ください!

Facebook/Festival of The Dead

ん…?

確かに、ちょっと奇妙なフォルムではありますが…けれど、ただの可愛い鳥に見えますね。

木のかぶと同化していて、見分けがつきづらい、ということでしょうか?一体この鳥の、どこがそんなに変なのでしょうか?

そう思ったかもしれませんね。しかしこの鳥の本当のヤバさは、動画で見てみるとはっきりと分かります。

実際にその動画をご覧ください!

鳥が鳴き声をあげようと口を開けると…

Facebook/Festival of The Dead

恐ろしい死神の慟哭のような音があたりに響き渡りました。くちばしをクワっと開けたその姿…恐ろしい!😱

まるで白昼堂々と地上に現れた死神の使いのようです!

Facebook/Festival of The Dead

「魂吸い取られるかと思った」「ポケモンじゃん(タイプはおそらく、ゴースト・ひこう)」「最後カメラ目線になった時、まじで怖くて鳥肌が立った」…戦慄したインターネットユーザーたちからは、そんなコメントが続々と寄せられています!

挙げ句の果てには、X JAPANのドラマーである、YOSHIKIさんも反応。やはり驚きをもってこの動画を視聴したようです。

この恐ろしい鳥の名前は、オオタチヨタカ。

中央アメリカからアメリカ南部にかけて生息していますが、姿が目撃されることはほとんどありません。完全なる夜行性で、外敵から身を守るために、灰色と茶色の羽毛でこのように木に擬態してしまうからです。

恐ろしい鳴き声と、そんな生態からついた通り名は、ズバリ「ゴーストバード」。あまりにもその本質を現しているかのような名前です。

ちなみにヨタカの一種は日本にも生息しており、やはり同じように、人々にトラウマを植え付けていたようです。

かの有名な童話作家・宮沢賢治の作品群の中にも、「よだかの星」と言う短編がありますよね。

その書き出しはこのようなものです。

よだかは、実にみにくい鳥です。顔は、ところどころ、味噌みそをつけたようにまだらで、くちばしは、ひらたくて、耳までさけています。足は、まるでよぼよぼで、一間いっけんとも歩けません。ほかの鳥は、もう、よだかの顔を見ただけでも、いやになってしまうという工合ぐあいでした。

…って、ひどい言われよう!宮沢賢治もヨタカにトラウマを植え付けられていた一人だったのかもしれないと思わず勘繰ってしまいます!

「よだかの星」はこちらからお読みいただけます。

いかがでしたか?

ヨタカに出会ったのが昼間だったのは、撮影主さんにとって実に幸運だったかもしれませんね。夜だったら、思わず鳥肌が立ってしまいそうです。けれど、そのおどろおどろしい風貌は、一部の鳥好きな人々からは熱狂的に支持されているそう。残念ながら、最近は森林開発などで、準絶滅危惧種として数の減少が心配されている動物の一つでもあるヨタカ。その恐ろしさは、自らの身を守るための術なのかもしれません。

プレビュー画像:  / © Facebook/Festival of The Dead