ストーリー
この妖怪に会ったら全力で逃げて 日本に伝わる度肝を抜かれるほどやばい妖怪7選
「ゲゲゲの鬼太郎」や「妖怪ウォッチ」に見られるように、妖怪は日本の文化に根付いており、ちょっと怖いけれど身近で愛される存在として認識されています。
しかし、日本古来から伝わる妖怪は、実は結構シャレにならないくらいデンジャラスだって知っていましたか?今回紹介するのは、その中でも特に「やばい」7の妖怪たち。
牛鬼
危険度:★★★☆☆
見かけ通りに獰猛な、超危険な妖怪!
蜘蛛のようなフォルムをしていますが、なんと実際は海洋妖怪。
主に海岸に現れ、浜辺を歩く人間を襲うとされています。
濡れ女
危険度:★★★★☆
この妖怪に「濡れ女」とネーミングしたやつは何を考えてるんだろうな。濡れてる以外にもっと特徴あるだろ。 pic.twitter.com/NP0JNQe8dz
— ねんまく (@Nenmaku_) July 31, 2020
名前からして、ただの濡れてる女だとお思いですか…違います!
上で紹介した海牛に使われる水妖と言われており、海辺に出没して、抱いている赤子を人に手渡すと、自分は海に入って消えてしまいます。
すると海牛が現れ、人に向かって襲いかかってきます。人は逃げようにも、先ほど渡された赤子が重い石と変化していき、自分の体にまとわりついてくるため逃げることができず、その間にムシャムシャと喰われてしまうというわけ。
こんなトリッキーな連携を仕掛けてくるなんて…おお、こわ!人の外見をしているため、海牛よりも危険度が高いと言えるでしょう。
赤舌
何気にいいヤツ度:★★★★★
赤舌は、川に棲み、雲の中から現れる大きな舌を持った正体不明の妖怪。
その正体は謎に包まれていますが、カッパの仲間であるという説もあります。
またこんな逸話もあるそうです。
とある村で、大変な干ばつがあり、水門の下流に暮らす人々は、上流に住む村人に「水門を開いてくれないか」とお願いしたそうです。しかしケチな上流の村人は水門を開けませんでした。にっちもさっちもいかず、最下流に暮らす村人達は雨乞いをするしかありませんでした。
するとある日、水門が開け放たれ、下流の村に水が大量に流れてきました。しかし上流の村人は誰もそんなことをしておらず、閉めても閉めてもまたすぐに水門は開け放たれてしまうのです。
なんとそれは、状況を見かねた赤舌の仕業だったのです。
…見かけによらず、いいヤツなんですね!
お岩
悲しい度:★★★★★
「これぞ妖怪!」と言ったようなルックスで、現代の妖怪譚の女帝と言えるのがお岩でしょう。しかしそのバックストーリーは物悲しいものです。
お岩は伊右衛門という男性と結ばれますが、お梅という若い娘が、伊右衛門に恋をしてしまいます。お梅の親はお岩に毒を盛り、お岩の顔はただれてしまいます。その醜い自分の顔にショックを受け、お岩は自ら命を絶つのですが、ろくでなしの伊右衛門は、「これでお梅と結婚できる!」と大喜び。
すぐにお岩は伊右衛門の枕元に現れ、驚いた伊右衛門はお岩の首を切って退散しようとしますが、ゴロリと床に落ちたのは…お梅の首だったのです。
バックストーリー、こわっ!
#怪談#幽霊#妖怪#異形#四谷怪談#番町皿屋敷#怪談累ヶ淵#雪女
お岩、お菊、累、お雪、怪談界の四代美女を遂に肉筆と木版画でコンプリートした!(^^)玉藻もあるので、残るは牡丹灯籠のお露さん… pic.twitter.com/FosCr0GnbU— 前田 (@chin25454) October 3, 2018
縊鬼(いつき)
危険度:★★★★★
縊鬼は人を死に誘う妖怪なんです。死に誘うというのはどういうことでしょう?
ある組頭が宴を開きました。しかし、遅れてやってきた仲間は「やむを得ない用事ができた」とすぐに帰ろうとします。不思議に思った組頭が何の用かとたずねると「食違門で首を括る約束をした」と意味不明なことを言います。
訝しんだ組頭は酒を飲ませ仲間を引き止めます。詳しい話を聞くと、食違門の近くで呼び止められ、「首を括れ」といわれ、断れない気持ちになり、宴を断ってから首吊りをしようと考えていたことを告白します。
そう、縊鬼が、ぼんやりとしていたこの人物の心の隙間に入り込み、死へ誘おうとしていたのです。
実態が見えない分、危険度も相当なもの。ぼーっとしている現代人は特に注意が必要でしょう。
鬼一口
危険度:★★★☆☆
鬼一口は、名前の通り、一口でぺろっと人間を食べてしまう危険な妖怪です!
ある男が、何年もかかってやっと口説き落とした女を連れ出したそうです。しかしその途中、激しい雷雨となったため、男は蔵に女を隠れさせます。男は蔵の前で番をしていたのですが、雷雨が過ぎ去って蔵を覗くと、そこに女の姿はありませんでした。そう、女は蔵の中の鬼一口に喰われ、跡形もなく消えていたのです。こわっ!
狐者異(こわい)
危険度:★★☆☆☆
狐者異(こわい)は、「怖い」の語源になったとも言われる、江戸時代の奇談集「絵本百物語」の中の妖怪です。
生前に他人の食べ物まで食べてしまうような者が、死後にその執着心をひきずっていると、この妖怪になってしまうと言います。
危険度はさほど高くありませんが、自分がこの姿になってしまうと思うと、別の意味で恐ろしいですよね。
いかがでしたか?
みなさんももしお気に入りの妖怪がいたら、ぜひ教えてくださいね!