えらい
医師に「ジャンキー」と呼ばれた29歳の女性 歯科治療で美しい笑顔を取り戻す壮絶ビフォー・アフター
ペンシルバニア州フィラデルフィアに住むブリタニー・ネグラーの半生は、悲惨なものでした。29歳という若さで薬物中毒により歯をすべて失い、食事をとることもままならず、体重は36キロまで落ちていたのです。しかし、栄養チューブを装着する一歩手前で、彼女の人生は大きく変わります。きっかけはインスタグラムで見つけた審美歯科医ケニー・ウィルステッド医師に連絡を取ったことでした。
やせ細り、口の中には歯が一本もないブリタニーは、ウィルステッド医師と面会し、自分が経験した長い試練を打ち明けました。彼女に一体何があったのでしょう。
すべての始まりは、兄の死。18歳という若すぎる死でした。ユーイング肉腫という骨の癌で自宅で療養していた兄が息を引き取ったとき、そばにいたのはブリタニーでした。そのときの経験が彼女の心に大きな傷を残したのです。「長い間、自分が兄を殺したのだと思っていました」とブリタニーは話します。「あの日、私は兄の隣で眠ってしまったのです。15分後に兄は息苦しそうにして、そのまま死んでしまいました。どうしていいのかわかりませんでした。私が兄の呼吸器用のチューブの上で眠ってしまったのではないかと思い、兄を殺してしまったと自分を責め続けました」
当時10代だったブリタニーは、自分のせいで兄が死んでしまったという罪悪感と精神的苦痛から道を踏み外します。「悪い友人とつるんで、心の痛みを和らげるために麻薬に手を出してしまいました」
20代で薬物依存症に陥ったブリタニーは、薬物の影響で歯がボロボロに。当時通っていた歯科医は「もう歯は助からない。全部抜かなければならない」と彼女に告げます。
結局、ブリタニーはその歯科医の治療を受け、すべての歯を失ってしまいました。歯科医は入れ歯を作ってくれましたが、入れ歯はフィットせず、食事のたびに彼女の歯茎を痛めつけました。食べることが苦痛になったブリタニーはどんどん痩せていき、最終的には36キロ弱になってしまったのです。入れ歯の装着をやめたために「恥ずかしくて外に出られなくなりました」とブリタニー。
ウィルステッド医師は、ブリタニーのようなひどい症例にはこれまでに出会ったことがないと言います。「そんな理由で歯を全部抜いて、入れ歯を外したの？」と医師が尋ねるとブリタニーはうなずきます。しかも、それだけではありません。彼女の歯をすべて抜いた歯医者は、SNSで彼女を「薬物ジャンキー」と誹謗し、彼女の体型までバカにしていました。
連鎖するように悪いことばかりが続いてしまったブリトニーにとって、ケニー・ウィルステッド医師に連絡したことはまさに起死回生の出来事でした。この若い歯科医は別名「歯の妖精」と呼ばれるほどの名医で、多くの人の笑顔を取り戻してきたことで有名なのです。
ウィルステッド医師はブリタニーの歯茎にきちんと固定できる総入れ歯を作り上げました。取り外しも可能で、以前の入れ歯とは異なり、彼女の顎にぴったりとフィットし、痛みを感じることはありません。ブリタニーは痛みを感じることなく食事ができるようになり、普通の生活を取り戻しました。
治療には約3万ドル（約330万円）がかかり、ローンで返していかなければなりませんが、ブリタニーは1ミリも後悔していません。久しぶりに鏡に映った自分の笑顔を見て、ブリタニーはウィルステッド医師に抱きついて喜びました。
見違えるように変身したブリタニーとお祝いしようと、ウィルステッド医師は妻とともに彼女をお気に入りのレストランでのディナーに招待しました。久しぶりに心ゆくまで美味しいものを楽しめるようになったブリタニーへの医師の粋なはからいです。下の動画で、ブリタニーの幸せな笑顔をご覧いただけます。
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治療前と治療後のブリタニーの変身ぶりは以下の動画でご覧ください。
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壮絶な人生を送ってきたブリタニー。ウィルステッド医師は彼女の笑顔を取り戻してくれただけでなく、命の恩人です。彼女は歯の妖精に生涯感謝するでしょう。
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自分の変身ぶりに感動したブリタニーは、歯の治療を受けられない人たちが治療を受けられるようにクラウドファンディングを始めました。笑顔が人生を変えることを自ら体験したブリタニーが、世界にもっと笑顔を広げようとしているなんて素敵ですね。
プレビュー画像： ©Instagram/drkennysmiles
