ちえとくをフォローする

レスキュー

消防士は、山火事に襲われたこの猫を救った。次の瞬間、猫がとった行動に涙がとまらない。

2018年11月8日、米・カリフォルニア州の北部と南部で2つの大規模な山火事が発生。荒れ狂う炎は多くの尊い命を奪い、被災地に甚大な被害をもたらしました。今回の山火事による焼失面積は東京都のおよそ半分ともいわれ、その規模から「カリフォルニア州史上最悪の山火事」と考えられています。

山火事発生から2日後の11月10日、消防士のライアン・コールマンは、市街の90%が焼失してしまった「パラダイス」に派遣されます。煙と瓦礫に覆われた「楽園」という名のその町は、まるでゴーストタウンのようだったそう。そんな中負傷者の救助を行っていたライアンは、瓦礫の中を彷徨う1匹のネコを救い出します。

よほど山火事が怖かったのか、煤にまみれたネコちゃんはライアンの足にすり寄って離れようとしませんでした。そこでライアンが手を差し伸べると、ネコは驚くべき行動に出たのです。その様子を捉えた動画がこちらです。

そう、ネコは助けてくれたライアンの肩に飛び乗り、喉をゴロゴロ鳴らして何度も擦りついてきたのです。こうして命の恩人であるライアンに触れている間は、猫もきっと安心するのでしょう。その姿は、まるでライアンに感謝の気持ちを表しているようにも見えます。不安でたまらなかったのだろうかと、ネコの心情を察するだけで涙がこみ上げてきます。

この「猫の恩返し」の様子を撮影した動画をライアンがFacebookに投稿したところ、瞬く間にネット上で拡散。ライアンのFacebook投稿はすでに3万7千回以上シェアされ、2万件以上の「いいね」が寄せられるなど話題を呼んでいます。

その後、投稿を見た飼い主から連絡があり、ネコは無事引き取られていったそうです。火事や地震など災害による被害を受けるのは、人間と暮らすペットたちも同じだということを改めて感じさせられます。山火事で命を失なった多くの方にこの場を借りてご冥福をお祈りいたします。