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えらい

【衝撃事実】ワカメちゃんにはモデルがいた。しかし彼女が今住むところに嫉妬せずにはいられない。

サザエさんを知らない人はいないでしょう。今年で放送48年目を迎える、世界で最も長く放映されているテレビアニメ番組としてギネスブックにも載っている国民的アニメです。放映開始から日曜18:30の枠は変わることがなく、日曜の夕方と言ったらサザエさんを連想する人も多いでしょう。その主人公、サザエさんが若き日の作者・長谷川町子さんにそっくりなことはよく知られていますが、モデルがいる登場人物はそれだけではなかったのです!

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 特有のおかっぱ頭とミニスカートから覗くブルマーがトレードマークのワカメちゃん。このアニメにおける準主人公と呼んで良いほど重要な存在感を放つそのキャラクターにも、実はモデルがいます。アニメの設定と同じ、長谷川町子さんの妹でしょうか?

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いいえ、違います。実はモデルになったのは、長谷川さんの姪っ子、長谷川たかこさん。たかこさんは町子さんの実の妹・長谷川洋子さんの娘です。たかこさんは11歳で父を亡くし、母・洋子さんが実家に戻ったために、伯母の長谷川町子さんと実に15年間も生活を共にしてきたと言います。

たかこさんはその時のことをこう述懐します。

「叔母(町子さん)はサザエさんの新聞連載をしていたから、そのリズムで生活が回っていました。叔母は朝から書斎に閉じこもって翌日の4コマを練っている…家には社員の人も遅くまで出入りしていたし、私は会社と漫画家アトリエで育ったようなものです」

町子さんは、自分のもっとも身近にいるこのおかっぱの女の子を見て、ワカメちゃんを描くインスピレーションを得ていたに違いありません。しかしたかこさんはかなりやんちゃな女の子だったらしく、その向こう見ずな振る舞いは、同時にカツオの行動のモデルにもなっていたと言われています。

そんなたかこさん、今どこでどんな生活を送っているか、ご存知ですか?

典型的な和風女子のイメージのあるワカメちゃんですが、実はすでに日本を飛び出し、誰もが憧れるあの場所で暮らしていました。

たかこさんが初めてその場所を訪れたのは13歳の時のこと。町子さんの取材旅行に同行し、ヨーロッパの国々やエジプト、イスラエル、ソ連を訪れていたときのことでした。ある国を訪れた瞬間、身体中に電撃が走ります。その地の人々が話す言葉にすっかり魅了されてしまったのです。

「この言葉をしゃべれるようになろう」中学生ながらに思い、その後上智大学を卒業し、アメリカのペンシルヴァニア大学での留学を経てついにその地へ留学することになります…それはパリのソルボンヌ大学。たかこさんが憧れ続けた地は、フランスだったのです。

Ocre Paris

1985年以来、パリで暮らしているたかこさん。アニメプロダクションを経営していた夫・アランさんと出会い、一男一女をもうけ、大好きなネコたちと過ごす毎日です。しかしもちろん、外国で暮らすのは苦労がつきもの。おしゃれなイメージのあるフランスですが、日本人と違い、我の強いフランス人に翻弄されてしまう部分も多いのだとか。けれども、フランスに来ることは他でもない自分が望んだこと。そういった苦労も含めて、幸せだと感じているようです。

いかがでしたか?たかこさんがパリ生活を綴ったブログはこちらからご覧になれます。現在63歳のたかこさんは、フランスのマダムとしてますますその魅力に磨きをかけているようです。そんなパリ生活にさらに興味のある方は、たかこさんの書籍「ワカメちゃんがパリに住み続ける理由」を読んでみてはいかがでしょうか?