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【たった一人で祖国から脱出】11歳の少年が900キロの道のりを経て母親と再会

ロシアによるウクライナへの侵攻が始まって1ヶ月が経過した現在、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、ウクライナ国外に逃れた住民の数は19日現在で約339万人。国内で避難生活をしている住民推計650万人と合わせると、総人口の4人に1人以上にあたる1000万人以上が避難を強いられています。

また、ウクライナでは2月24日に総動員令が発令されており、18歳から60歳までの男性は出国禁じられているため、避難民のほとんどは女性や子供です。

11歳のウクライナ人の少年のハッサンもそんな避難民のうちの一人です。ウクライナ南東の都市ザポリージャに暮らしていたハッサン一家。しかし、戦火が迫り避難を決断しますが、母親のユリアは病気の祖母の看病のため、すぐには避難することはできません。母親は無事を祈り、ハッサン一人だけをスロバキア行きの電車に乗せ脱出させる以外に方法はありませんでした。

スロバキアに暮らす兄の電話番号を無くさないようにと母に手に書かれ、パスポートを渡されたハッサンは着の身着のまま、電車に乗りました。

目的地のスロバキアまでは900キロの道のりです。ハッサンは国境を越え、スロバキアで到着を待っていたボランティアによって保護され、ハッサンは無事に兄の家に身を寄せることができました。

ザポリージャがまもなく空爆されることが判明すると、母ユリアは祖母と愛犬を連れて避難し、息子たちの待つスロバキアを目指しました。

長い逃避行ののち、ようやくユリアは息子たちと再会することができました。

再会の様子はこちらの動画からご覧いただけます:

戦果から逃れ、無事に再会することができた母と息子。ハッサン一家たちの未来が明るいものでありますように。

出典: boredpanda

プレビュー画像: ©Facebook/Polícia Slovenskej republiky