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ジーンとくる話

【救急車を追いかけ…】病院の前で飼い主をずっと待ち続ける忠犬 6日後の姿に胸が熱くなる

犬は忠誠心の強い生き物。忠犬ハチ公だけでなく、主人を守るために交通事故で片足を失った盲導犬サーブ、雪崩から主人を救った新潟のタマ公など、忠犬の物語は時代を問わず事欠きません。


動物好きにはたまらない、こちらの動画も是非どうぞ!(記事の続きはスクロールしてご覧ください)

 


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今回、トルコからある忠犬のエピソードが届きました。トルコ黒海地方の都市トラブゾンに暮らすセマル・センタルクは1月14日、体調の急変により地元病院に緊急搬送されました。しかし救急車でセマルを搬送中、救急救命士らは予想外の光景を目にします。それは救急車を必死に追いかける1頭の白い犬の姿でした。

犬の名前はビーズを意味する「ボンクク」、セマルが可愛がっている愛犬でした。病院内に運ばれていったきり、戻ってこない飼い主をボンククは病院の入り口前で待ち続けました。

YouTube/FOX 2 St. Louis

入院中の飼い主をずっと待ち続けるボンクク。セマルの娘アイヌールが見かねてボンククを家に連れて帰るものの、そのたびに家から脱走しては病院入り口前に戻ってくるのでした。

YouTube/FOX 2 St. Louis

「家に連れ戻されても、朝9時ごろにはいつも病院前に現れて、夜までずっと飼い主を待ち続けていましたね。病院の中には入ろうとはせず、ドアが開くと頭を中に突っ込んで院内の様子を伺っていました」と病院の警備員ムハメット・アクデニスは語ります。

YouTube/FOX 2 St. Louis

くる日もくる日も、病院入り口前で待ち続けること6日目の1月20日、セマルの退院が認められ、ようやくボンククは大好きな飼い主に再会することができました。

病院入り口前でずっと待ち続けるボンククの様子はこちらの動画からごらんいただけます(英語音声のみ):

 
車椅子で病院を後にするセマルと嬉しそうにはしゃぐボンクク。待っていた頃のしょんぼり不安な顔とは対照的に、全身から喜びが溢れ「嬉しくてたまらない!」といった様子です。

YouTube/FOX 2 St. Louis

「ボンククは私にとても懐いているので、私もあの子に会えなくて寂しかったですね」とセマルは地元紙の取材た対して語っています。

6日間という短い入院期間でしたが、人間の事情が分からない犬のボンククにとって、大好きな飼い主と突然離れ離れになる状況は不安でいっぱいだったことでしょう。

セマルの体調が完全に回復し、ボンククと今後も一緒に末永く元気に暮らすことができますように。

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プレビュー画像: ©️YouTube/FOX 2 St. Louis