ネットで話題
「常に妻以外の女性と交際」してきた男は新聞投書で相談を持ちかける しかし返ってきた答えのあまりの辛辣さに胸がスカッとした
高橋源一郎さんと言えば、前衛的な作風で知られる作家です。
大学に入学後、全共闘運動に参加して逮捕され、拘留中の東京拘置所で失語症を患ったため、そのリハビリとして小説執筆を開始。10年以上も肉体労働に従事するなど、かなり波瀾万丈な人生を生きてきたことでも知られています。
そんな高橋さんは、毎日新聞の紙面で、寄せられた悩みに答える人生相談のコラムを担当しています。人生経験が豊かな高橋さんだけに、ズバッと歯に物着せぬ物言いが評判です。
今回紹介するのは、そんなコラムに寄せられたある60代の男性からの人生相談。しかし、その内容が「あきれかえる」として、インターネットで大きな話題を集めました。
実際にその相談内容をご覧ください!
「常に妻以外の女性と交際してきました…」
そんなことを打ち明ける相談者。男性は結婚して36年。けれども、常に配偶者以外の交際相手がいたと言います。最近もまた、四十数年ぶりに再会した同級生と交際を始めたんだとか。
けれども、その独身である交際相手は、家族がいる相談者の男性との関係性に悩み、精神安定剤を服用し始めるほど精神のバランスを崩してしまっているそうです。
相談者の男性は「彼女を支えたいが、連絡が途絶えている。この状況にどう向き合えば良いかヒントが欲しい」と高橋さんにアドバイスを求めてきたのです。
いやはや…開いた口が塞がらないほど、身勝手な人生相談。高橋さん、もうどこからアドバイスしていいのか、途方に暮れてしまったのではないでしょうか。
はい、実はその通り。高橋さんは、この相談者の質問には、答えなかったのです。えっ…?どう言うこと?それは回答を見れば、すぐに分かります。
実際に高橋さんの回答をご覧ください!
「相談者への回答は、特にありません。その代わり、相談者の妻へ、次のように回答したいと思います」
「どうして、結婚生活の初期のうちに離婚しなかったのでしょうか。(中略)あなたは、鉄面皮の夫からばかにされ、侮られているのですよ。見くびられたまま生きてはいけません」
なんということでしょう!高橋さん、相談者の代わりに、相談者の妻へ向けて、メッセージを送ったのです!
「優秀な弁護士に相談し、夫の身ぐるみ剥がしちゃってください。そして、残りの人生を有意義にお過ごしになるように」
そう痛快にアドバイスを送って、相談を締めくくりました!
さらに高橋さんは止まりません。現在、相談者と付き合っていると言う女性にも、メッセージを送ります。
「もうすっぱり別れたと思いますが、それでも、しつこく何か言ってきたら、こう返答してください。『これ以上、うるさくつきまとったら、殺すぞ、ボケ!』。なんなら警察に連絡してもいいですね」
ちょっと行き過ぎかもしれませんが…
何にせよ、痛快な人生相談であることには間違いありません!🤣
前代未聞の相談者。 pic.twitter.com/gsNCJorzZQ
— Maya (@Ma8k0) April 17, 2021
この前代未聞の相談者、そしてまさか相談者のお悩みに答えないと言う高橋さんのウィットに富んだ対応に、Twitterの人々も驚きです!
Twitterの人々の反応
(°□°)……開いた口が塞がらぬ、ですね。
— koharu.lotus(激務の吸音材) (@Koharu_Lotus) April 17, 2021
そんな話結構そこかしこにあるとは思いますがそれをこともあろうに新聞に投書するその神経がさっぱりです😅
— 荒川颼(SHU)/筆を使わない墨絵アーティスト (@god_love_you) April 18, 2021
いい回答。
— はにわチャン@LABO08260304 (@hanyo) April 18, 2021
正しく、快答
ともあれ
— Maya (@Ma8k0) April 18, 2021
この相談者の自虐にも似た相談からは、いくつになっても人は愚かな事をするといった普遍的なナニかを感じ取ることが出来、痛快な回答によって見事にソレが際立ち、なんとも言えない味わい深さであります。
(殺すぞ、ボケ!と罵倒される相談者を思い浮かべながら)
いかがでしたか?
相談者の男性、一体どんな気持ちでこんな相談を新聞に寄せてきたのでしょう?
妻へのメッセージという形式でズバッとぶった斬った高橋さん、グッジョブでした!
プレビュー画像: / © Twitter/ Ma8k0