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この少年をこのあと耐え難いできごとが待っていた 彼の母親に悪夢のようなことが起こる

末期の肝臓癌を患う45歳のトリシア・ソマーズは、入院先の病院で自分と同じ名前の看護師に出会ったとき、運命を感じたと言います。

「彼女が病室に入ってくるなり私は圧倒的な安らぎを感じました」トリシア。「不思議な感じでした。あんな気持ちになったのは初めてのことで、彼女はきっと私のことを大切にしてくれるとそのとき確信しました」彼女は続けます。彼女は、担当看護師のトリシア・シーマンが“天使”に見えたそうです。

自分にあまり多くの時間が残されていないと知ったとき、彼女が最初に考えたのは息子のことでした。息子のウェスリーはまだ8歳で、トリシアはシングルマザーでした。自分がいなくなれば、息子の面倒を見てくれる人は誰もいません。しかしトリシアは、不思議と落ちついていました。解決策がはっきりとしていたからです。

彼女は同じ名前の担当看護師、トリシア・シーマンに息子のことを見てくれるように頼んだのです。「もし私が死んだら、息子を育ててくれませんか?」

Youtube/Kevin Henry

当初、看護師のトリシアはなんと答えていいかわからなかったと言います。この患者のことをほとんど何も知らなかったのですから!彼女にはすでに4人の子どもがいましたが、見知らぬ人の息子を育てた経験はもちろんありませんでした。「その瞬間、なんて言っていいのかわかりませんでした」看護師シーマンは振り返ります。「そんな大切なことをお願いされて身にあまる思いだと伝えました。そして『もう少し考えてみてはどうでしょう』と言い、できるだけ冷静に振る舞いました。でもどういうわけか心の中で私は言っていたのです。『はい、やります』と」

看護師のトリシアが夫のダニエルにウェスリーを引き取ろうと考えていることを話すと、夫はただ彼女にこう言われたそうです。「その女性をどうにか助けてあげなくちゃね」

Youtube/Kevin Henry

幼いウェスリーの母親が衰弱し、息子を学校に送っていけなくなると、この看護師は2人を家に迎え入れることに決めました。「もうあなたの看護師ではいられないわ。私はあなたの家族よ」彼女は言いました。

musko

余命一ヶ月と宣告されていたトリシアですが、献身的な介護の甲斐があって杖なしでも歩けるようになり、新しい一家全員で夏休みの旅行にも行くことができました。しかし、悲しいことに病は進行し、その年の12月にトリシアは息を引き取りました。それでも彼女は最後の数ヶ月、息子と新しい家族からの愛をしっかりと感じることができました。

「ウェスリーはとても賢い男の子です。これからもしっかりと勉強し、成功し、そして決して1人ではないということを知って欲しいと思っています。ウェスリーには家族がいます。彼が1人になることは決してありません」

感動的なストーリーを紹介した動画です(英語のみ):

もしこの家族との出逢いがなければ、ウェスリーがどうなっていたか分かりません。ウェスリーが母を亡くしたことは変わりませんが、ウェスリーには人生で一番辛いときを共に過ごし支えてくれる家族がいるのです。