ストーリー
笑うしかない車内アナウンス13
「電車が遅れまして、ご迷惑おかけしております」お馴染みの電車の遅延のアナウンス。海外に比べ、電車の遅れが圧倒的に少ない日本では2分の遅れでもお詫びアナウンスが流れますが、多くの国では10分20分の遅れは当たり前、2分の遅延など遅れの範疇にも入らないようです。
几帳面な印象の強いドイツですが、この国でも鉄道の遅延・キャンセルはお馴染みの日常トラブル。
鉄道会社に対して不満を抱えながら日々電車の遅延に振り回される利用者たちの心を逆なで…ではなく笑いで解すユーモアに溢れた駅構内・車内放送を集めているBahnAnsagenからいくつかご紹介します。
1. 「乗客の皆さま、この電車はしばらく停車します。運転士が奥さんのために花を摘まなければいけないためです。結婚記念日を忘れていたそうです」
2. ミュンヘンにて「皆様には小さな一歩かもしれませんが、もう一歩中に入っていただければドイツ鉄道の存続には大きな一歩になるでしょう」
3. 「皆様、この列車の遅れはセキュリティ検査職員が運転士を間違えて連行して行ったことが原因です」
4. ICE(ドイツ版新幹線)にて「乗客の皆様、そうしたくなる気持ちは解りますが、便利だからといってお子様を手荷物棚に収容しないでください」
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5. ベルリンにて「良い子のみんな、謎々です。君たちが20秒間ドアを塞いだままだとどうなる?僕たちが到着するのが A 早くなる B 時間通りになる C 遅くなる。さあ、どれかな?」
6. 「学生のみなさん、有意義な休暇をお過ごしください。資格をとるチャンスです。数学で5だった私は運転士になりました」
7. 「ミュラー夫人、ご主人は乗車券を持ってまだハンブルグにいらっしゃいます。バートオルデスローで降りるよう、お言付けを預かっております。ご主人は後からいらっしゃるそうです」
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8. 「勝手ながら、当列車は本日コーンヴェステイムにて運行を終了させていただきます。理由は言えません。乗員乗客、不具合なく動く電車、すべて揃っていますが、運行終了が決定しました」
9. 「電車が55分遅れまして申し訳ありません。遅れの原因をリストに上げるのにもう55分かかることでしょう」
10. 「電車の遅れのため、その後の移動や乗り継ぎにも遅れが発生しております。乗客の皆様に合わす顔がありませんが、目の前にいらっしゃいます」
11. 「ドア開閉ボタンのシステムの不具合のため、お降りの方は最前車両まで来て、運転士を押してください」
12. 「犬が車両に迷い込みました。飼い主がその後を追っており、その後を連邦警察が追っております」
13. 「本日は運転士のみでの運行となります。トイレに隠れている不正乗車の方々、ご安心ください」
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日々利用する鉄道会社に対し、悶々と不満を抱えている利用者たちのささくれ立った心が車内アナウンスによって解されたかはさておき、どんなときでも笑いを忘れないユーモア溢れる対応は見習う価値があるかもしれませんね。