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【最後の力を振り絞りリベンジ】瀕死のバッファローがトロフィーハンターに逆襲

趣味や娯楽として合法的に野生動物の猟をする「トロフィーハンター」。生活のためや害獣駆除の目的ではなく、娯楽の一環として野生動物を殺す行為や、射止めた獲物を前に笑顔で自撮りする写真がこれまで幾度も物議を醸してきました。

オーストラリア在住のクリス・マクシェリーもそんなトロフィー・ハンターの一人。熱心に狩猟に打ち込んでは、犠牲となった獲物を前に意気揚々と自撮り写真を撮影していました。しかし根っからのトロフィー・ハンターを自認するクリスにとって、前回の狩猟体験は生涯忘れられない痛い思い出となったようです。

その日、オーストラリアの北部ノーザンテリトリー州で弓矢を用いたバッファロー狩りに興じていたクリス。以前にも同地でバッファロー狩りをしたことがあり、当日も2本の矢をバッファローに命中させ、血痕をたよりに手負いの獲物を追っていました。

© Twitter/Julioac13

やがて茂みの中で深い傷を負い瀕死のバッファローを見つけたクリスは、重さ約800キロの巨体に近づくと息の根を止めようとしました。

しかし、バッファローは最後の力を振り絞り立ち上がると、クリスを攻撃。大怪我を負わせたのです。

© Twitter/Julioac13

バッファローの鋭い角はクリスの太ももと膝上を貫通。さらに臀部を8センチ切る重傷をクリスに負わせました。

クリスは州都ダーウィンの病院にただちに搬送され、2度にわたる緊急手術が施されました。今後の経過によっては皮膚移植手術が必要となる可能性もあります。

Twitter/Julioac13

治療のおかげでクリスは順調な回復を遂げており、間もなく狩猟を再開することもできるそうです。

バッファローは元々オーストラリアに持ち込まれた家畜が野生化した外来種であり、オーストラリア固有の生態系を脅かす侵略的外来種として狩猟が認められています。

とはいえ、クリスのように娯楽として動物を殺害する行為に対しては大いに議論の余地があるようです。

日本でも農作物を荒らす害獣や住民に危害を及ぼしうるクマの駆除に関して様々な意見がありますが、駆除を請け負うハンターとクリスのようなトロフィーハンターを同一に語るべきではありません。

獲物のライオンと自撮り撮影をするトロフィーハンターを待ち受けていた衝撃の展開勇気ある女性が狩猟からキツネを救う動画記事も是非ご覧ください。

プレビュー画像: © Twitter/Julioac13