ちえとくをフォローする

心温まる

トンガは2011年東日本大震災の時に日本に多額の寄付を送っていた

2022年1月15日、南太平洋の国トンガで、過去数十年で最大規模の噴火が起こりました。この影響で、トンガには1.2メートルの高さの高波が押し寄せるとの警報が出され、日本でも津波警報が発令されました。

日本で起こる津波ももちろん心配ですが、現地のトンガでは噴火による影響でインターネットや電話が不通になってしまったことで、現地の詳しい被害状況などが把握されておらず、トンガに暮らす人々の安否が強く懸念されています。

そんな情勢の中今、インターネット上で、トンガの人々が2011年、日本の人々にしてくれた行為が大きな話題を呼んでいます。

それは、日本を襲った未曾有の災害・東日本大震災の時の出来事でした。

実際にそのツイートをご覧ください。

そう、日本が東日本大震災の苦境に喘いでいる時…トンガ政府は迷うことなく、日本へ20万パアンガ(約900万円)の義援金を送ってくれていたのです。

さらに驚くべきことに、トンガからの支援は、政府からの援助だけではありませんでした。トンガの農家の人々は、栽培した里芋などを日本の被災者支援のために寄付することを宣言。

「トンガでは誰もが被災者の皆様が1日も早く元気を取り戻すことを願っている」…それは生産者の代表からのメッセージでした。

さらにトンガからの応援はそれだけでは終わりませんでした。2011年5月には、トンガのバオトゥ小学校の校長と生徒たちが日本大使館を訪問。生徒たちが集めたコインやお札、そして復興に対する応援の手紙を日本に贈ってくれていたのです。

全ては、日本が好きで、日本の人々を元気づけたいという、そんな気持ちからの、できる精一杯の支援だったのでしょう。

トンガでの噴火を契機に、このようにトンガが日本にしてくれたことが今再びインターネットで話題になっています。在日トンガ王国大使館によると、今苦境に面しているトンガに対して、多くの日本の人々から支援や祈りの言葉が届いていると言います。日本の人々は、今こそトンガに対して恩を返すべき時だと感じているのかもしれません。

世界中の人が今トンガの噴火の成り行きを固唾を飲んで見守っています。現地の人々の無事をただただ祈るばかりです。

各所で今、トンガに対する寄付の体制を整えているようですが、東京オリンピックの開会式でトンガ代表の旗手を務めたピタ・タウファトファ選手は先んじてトンガに対する義援金の募集を始めています。トンガのために何かをしたいと思った方は、募金してみてはいかがでしょうか。募金のリンクはこちらです。

プレビュー画像: ©Twitter/ToriToruTori