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ネットで話題

トンガ沖噴火による津波注意報 飲食店の対応に称賛の声

1月15日、南太平洋の島国トンガ沖で起きた大規模な海底火山の噴火。この噴火の影響により、日本からアメリカ・西海岸までという太平洋沿岸の広い範囲に津波をもたらしたといわれています。

気象庁はこの噴火を受け、翌日16日に鹿児島県の奄美群島とトカラ列島、それに岩手県に津波警報を、北海道から沖縄にかけての太平洋側全域に津波注意報を発表し、注意を呼びかけていました。これを受け、全国八県で最大約22万9千人が避難指示の対象となったと言われています。(現在は解除済み)

そんな中、津波注意報の発令に伴っておきたある飲食店でのエピソードが話題になっています。

それがこちらです。

「びっくりドンキー多賀城店様

完食してしまったのにも関わらず食事代金は本日要らないのでと避難指示を優先していました。
私達は代金お支払いすると言いましたが、とにかく避難して下さいと人命を優先する従業員さんには頭が下がります。
感謝しかありません。また利用してお礼を伝えます。」

Twitterユーザーのまな@仙台鷲さん(@ron_lily0126)は、津波注意報が発令されたその日、ちょうどびっくりドンキー多賀城店で食事をしていたそうです。

その際、従業員は避難を最優先。店内にいた利用客すべてに飲食代の支払いよりも、即座の避難を促したのです。まな@仙台鷲さんは代金の支払いを申し出たそうですが、とにかく人命が最優先とされ、支払いを断られたそうです。

「人命を優先する従業員さんには頭が下がります。感謝しかありません。また利用してお礼を伝えます。」

感謝の言葉で締め括られたこのツイートにはこれまでで30万をこえるいいねがつき、日本中から大きな反響を読んでいます。

びっくりドンキー多賀城店の運営元によると、店舗にあるマニュアルでは緊急時は「生命の安全を最優先」「避難指示が出た場合は臨時休業して避難しましょう」と記載され、代金の支払いなど詳細については記載されていないそうです。

太平洋岸に位置する多賀城市では、10年前に発生した東日本大震災で大津波に襲われ、多くの命が奪われました。その教訓から、即座の避難の大切さを誰よりも理解していたことと思います。

ツイート主のまな@仙台鷲さんはその後感謝の気持ちを込めてびっくりドンキー多賀城店を訪れたとのこと。その際も支払いをしたかったそうですが、やはり丁寧に断られたそうです。

また、多くの人が今回の対応に感動し、実際に同店に足を運んという人や応援したいというコメントが数多く寄せられていました。

緊急事態に従業員の方が咄嗟に取った素晴らしい行動。災害時は、一瞬の判断が生死を分けることもあると言われています。「命より大切なものはない」、防災意識の根底になくてはならない最も重要なことを改めて教えてもらったような気がします。

なお、今回のトンガ沖火山噴火による被災地への支援はこちらから。

プレビュー画像:©︎Twitter/pei_shun311
出典:livedoornews, Twitter@ron_lily0126