ちえとくをフォローする

人気の記事

スポーツ好きの高校生が いじめに悩む少年を救った 4年後 その少年が衝撃的な秘密を明かす

とある匿名の投稿がネットを駆け巡り、世界中の人々の注目を集めました。それは、一人の少年が「命を救われた」ことについて語った投稿でした。これは、カイルという少年とその「救出者」の話です。

僕が高校に入ったばかりの頃、あるとき同じクラスの男子が学校から家に帰ろうと歩いているところを目撃した。見ると、彼は大量の教科書やらを腕の中に抱えて歩いていた。

僕は思った。

「今日は金曜なのに、なんだってあいつは教科書を全部持って帰ってるんだ?ま、ガリ勉だな」

そのとき僕は、週末の予定のことで頭が一杯だった。土曜日にはパーティーやら友だちとのアメフトの試合やらでスケジュールがギッシリで、だから僕は不思議に思いながらもその場をそのまま通り過ぎた。 

次の瞬間、大勢の生徒たちが彼に向って走っていくのを見た。一人がわざと彼にぶつかり、足をかけて転ばせた。おかげで彼は持っていた本が全て地面に落としてしまい、泥だらけになっていた。メガネは吹っ飛ばされ、数メートル離れたところに落ちた。そして彼が顔を上げたとき、彼の目に深い悲しみが浮かんでいるのを僕は見た。

僕は彼のもとに駆け寄って、立ち上がるのを助けた。そして、メガネも拾ってあげた。

My Glasses

彼が立ち上がったのを見て、僕は言った。

「あいつら、なんなんだよ。ふざけたやつらだよな」

彼は僕を見て言った。「ありがとう」

そのとき彼は、微笑みを浮かべていたんだ。本当に感謝している感じの笑顔だった。話してみると彼は僕の家の近所に住んでるってことが分かって、僕らは一緒に歩き出した。そして彼はなかなか面白いやつだということに、僕はすぐ気づいたんだ。

名前は、カイル。僕は、週末のアメフトにカイルを誘ってみた。

その週末、僕らはずっと一緒に遊んだ。僕の友人たちも、カイルのことを気に入ったようだった。 

Best Friends! | 130128-7829-jikatu

次の月曜、僕はカイルがまた大量の教科書を持って登校してるのを見たんだ。だから僕は立ち止まって、からかってみた。

「お前変なやつだな、そんな重たい本を毎日持って歩いてたら、マッチョになっちゃうんじゃない?」

カイルはただ黙って笑い、本を半分僕に持たせてきた。それから4年間、僕とカイルは親友だった。高校最後の年には大学の進路をどうするか一緒に悩んだ。カイルはジョージタウン大学に行くことを決めてたし、僕はスポーツでデューク大学に行くつもりだった。もちろん、違う大学に行くことになっても僕らの友情は変わらない。僕らは二人ともそう思っていた。カイルは医者になるという夢があったし、僕はアメフトで奨学金をもらってMBAを取ろうと考えていた。カイルは、僕らのクラスで断トツトップの成績だった。

僕はいつもカイルのことをガリ勉だと言ってかからかってた。カイルはその頃、卒業生代表として卒業式でスピーチする内容をずっと考えてた。僕は、壇上に上がってスピーチするのが自分じゃなくて本当に良かったと思っていた程度だった。

あるとき、ふとした拍子にカイルをみて、なんだかこいつカッコいいなと思っている自分がいた。いつの間にか体格が良くなってたし、メガネもなんだか本当に似合っていた。実際そのころは僕よりも多くデートに誘われていたから、嫉妬することすらあった。

でもやっぱりスピーチすることに緊張しているカイルを見て、僕は軽く肩をたたいてこう言ったんだ。

「よお、絶対うまくいくって!」

彼は感謝を込めた笑いを見せて、「ありがとう」って言ってくれた。

graduation speeches

そして卒業式の日が来た。カイルは軽く咳払いしてから、スピーチを始めた。

「卒業を迎えた今、僕は、辛いときも支えてくれた人たちへの感謝の気持ちで一杯です。自分の両親、先生、兄弟、部活の監督…そして何より、友人に対してです。僕は今日ここで、友達は最も素晴らしい贈り物だということを皆さんに伝えたいと思います。1つ話をさせてください。」

そして彼は、僕らが初めて会った日のことを話し始めたんだ。僕はそれを聞いて、ショックを受けた。

カイルは、あの週末に自殺しようと考えていたことを語った。後で親の手間をかけないようにと、学校のロッカーの中身を殻にして荷物を家に持ち帰るつもりだった、と。そのときカイルはこちらを見て、少し微笑んだ。

「ありがたいことに、僕は救われました。言葉に言い表せないような辛い日々から、友達が僕を救ってくれたのです」

ハンサムで、今やみんなの人気者になっていたカイルが、自分の最もつらかった瞬間について告白していた。そのとき、周りが驚いてざわつくのを僕はただ黙って見ていた。カイルの母親と父親が、微笑みを僕に向けていた。

僕はそのときはじめて、あの日の自分の行動がもたらしたことの重みを感じた。

自分の行動がもたらす力を、過小評価してはいけない。

小さな行動でも、人の人生を変える力があるのだから。

 

ほんの小さな行動でも大きな影響力を持つことがある、ということを教えてくれるエピソードではないでしょうか。

プレビュー画像:©️flickr/Jimmy Baikovicius