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びっくり

誰もが彼女を笑いの対象にした。でも22歳になった彼女が写真をアップしたとき、全員が黙った。

ロシア生まれのターニャ・リバコヴァは、生まれたときから、人生でさまざまな困難な課題を抱えてきました。他の子供たちに比べて発育が遅れているように思えた娘を両親が医者に連れて行ったところ、ポリオ(急性灰白髄炎)の疑いがあると言われたのです。

その後、きちんとした診断結果が出るまで両親の心配は募る一方でした。しかし検査の結果、何の異常も発見されなかったのです。ポリオでは無く、ただ単にターニャの身体が弱かったのです。

両親は安堵しましたが、大事な娘の成長を考え栄養のあるものをたくさん与えるように心がけました。

「主に肉、牛乳、パンや焼き菓子など、体重が増えるようなものを与えられた。学校に上がる頃にはかなりガッチリしていました」ターニャは追想します。

vk.com/tanya_rybakova

14歳の時、ターニャの体重は105キロにまで達し、同級生からはあだ名をつけられて、しょっちゅうからかわれていました。

「デブ、ずんぐりむっくり、デブッチョ、牛などと、毎日言われていました。コソコソ言われるのではなく、面と向かって言われていたのです」とターニャは学校時代を振り返ります。

心無い誹謗中傷は、ターニャの自尊心を確実に蝕んでいきました。そしてさらに食べることに、心の癒し方を求めたのです。

「悪口による心の痛みを和らげるためにケーキや甘いものを食べました。自信を取り戻したいとは思っていましたが、悪循環に陥っていたのです」

ターニャは空想の世界に逃避し、身体のことを気にせずに内面だけを見つめて自分を愛してくれる人がいつか現れることを夢見ていました。しかしそのうち、自分自身も愛せなくなっていることに気づいたのです。

「自分の姿を鏡で見ることができませんでした」

その後、何度もダイエットを試みましたが、ことごとく失敗を経験するばかりでした。どのダイエット法も最初は調子よく減量できたものの、短期的な効果しか出ず、結局リバウンドを繰り替えしたいました。それに加え、体重の為慢性的な疲労感がとれず、運動に取り組むさえなかなかできませんでした。

「100キロ以上もあると、ジョギングでさえもかなりの重荷になるんです」

無理なダイエットをしている人々によく起こることですが、新しいダイエット方法を試すごとに、ターニャの髪の毛や爪が脆くなっていることに気づきます。

何かが間違っていることは確かでした。このまま続けても一向に状態は好転しないことを悟ったターニャは、今までとは全く違うアプローチを取るとにしたのです。

「自分にあった栄養摂取のシステムを考えました。タンパク質、炭水化物、脂質の量をその日の運動量に合わせて摂るようにしたのです」

ダイエットと栄養学に関していろいろ読みあさり、歩けるところはどこでも歩くようにして運動量も増やしました。その結果10ヶ月の間に25キロも減量に成功します。そしてこれは序章にしか過ぎませんでした。

その後、ターニャは驚くべき変身を遂げます。誰もが不可能と思っていたことを、成し遂げたのです。昔を「牛」と呼んでいたクラスメートたちは、彼女に気付かないでしょうね。

さらに4年後、ターニャは計50キロの減量を記録します。たるんだ皮膚は切除手術で対処しました。

身長165センチの彼女の体重は、現在53キロです。

「人生を変えることは可能です。体重を減らすことだけではありません。世界を見る視点を変えることもできます。自信をつけたり、自分の心がけや他人に対する接し方も変えることができます。体重を減らすことも心がけを変えることも、決して簡単なことではありません。でも変えるだけの価値があります」

現在29歳の彼女のインスタグラムには20万以上のファンがおり、これを通して体重に関する悩みを持っている人々にアドバイスをしています。以下がターニャのシンプルな秘訣です。

1. なぜ減量をしたいかを考える

ゴールがないとやる気も出ません。ただ単に体重を落とすということは目標として十分ではありません。健康、人生のチャレンジ、自己修養などを掲げましょう。

2. 魔法のダイエット法は忘れる

世間で話題を呼ぶようなダイエット法のほとんどは、それぞれの個人の体の状態に合ったものでは無く、短期的にしか効果を感じることはできません。代わりに、バランスのとれた食事と健康なライフスタイルさえ保てれば、長期的に大きな違いを生み出します。

3. 自分を信じる

自分自身を信じることができなければ結果を出すことはできません。そして実際に行動を起こす際には、分かりやすい目標を作りましょう。不可能なことは、ほとんどありません。

自分を信じれば、不可能なことはほとんどない!ターニャはその証人です。幼い頃は体が細すぎることを心配され、ティーンの時にはデブと呼ばれた彼女でしたが、自分の体にあった健康な減量方法を見つけ頑張った結果、彼女は今とっても幸せです。