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【15歳少女が1957年に失くした愛用品】学校で発見された62年前のポーチの中身にビックリ!

カプセル状の容器に未来に残したいメッセージや記念の品を入れて地中に埋め、10年後や20年後など一定の年月を経てから開けるタイムカプセル。学校の卒業記念イベントなどで未来の自分に宛てたメッセージや作文、絵などを埋めた人も多いのではないでしょうか。

子供時代や青春時代など、当時の思い出がそのままギュッと詰められたタイムカプセルは私たちを現在から未来へ、過去から現在へと繋ぐセンチメンタルな思い出呼び起こし装置でもあるのです。

しかしときには偶然にもタイムカプセルが勝手に発動することもあるようです。2019年の春、米国オハイオ州ノース・カントン中学校で生徒の紛失物が62年の歳月を超えて発見されるという出来事が起こりました。学校の用務員さんがロッカーと壁の間にはめ込まれた古い覆いを撤去したところ、中から埃にまみれた赤いポーチバッグが出てきたのです。

ポーチのに入っていた学生証IDによると、持ち主は当時15歳の学生パトリシア・ルンフォラ、通称パティ。ポーチを紛失したのは1957年だということが判明しました。学校側はパティの家族に連絡を取ることに成功。残念ながらパティ本人は2013年に亡くなっていましたが、5人の子供達は母の紛失したポーチから、15歳当時の母の面影を辿ることができました。

パティの親族の了承を得てノース・カントン中学校が公式Facebookページにに公開したポーチの中身を紹介します。62年前の15歳の少女の日常生活を物語るポーチに入った品々は、見る者をまるで1957年にタイムスリップしたかのような感覚に誘います。

年頃の女子中学生の必需品、筆記用具とリップスティック、コーム。

当時の女子の御用達メーカー?「Evening in Paris」のフェイスパウダー。

友人ボニーからの友情メッセージが書かれた白黒写真。

写真の裏には「一緒に過ごした素晴らしいときを忘れないわ。離れ離れになってもずっと友達でいられますように。ボニー、1956年」のメッセージが。

フットボール試合の観戦チケット。当時のチケット代30セント!

図書館貸し出しカード。

絵心もあったみたい…

家族やペットの写真も。

今となっては古めかしいパッケージの「チューインガム」。

黄ばんだプリント用紙。

古びたコインは母の思い出としてパティの子供たちに。

中学校を卒業後、進学して教師となったパティ。退職後は夫とともに、孫と過ごす時間を何よりも楽しんでいたそうです。

Youtube/Inside Edition

15歳のパティのポーチについて、こちらの動画からより詳しくご覧いただけます(英語音声のみ):

5人の子供たちに恵まれ、71歳で亡くなったパティ。15歳のときに失くした愛用品がまさかこのような形で発見されるとは、夢にも思わなかったことでしょう。62年間、誰にも知られることなく手付かずのまま保存されていたポーチから、15歳のパティの日常を手に取るように読み取ることができます。まるで小さなタイムカプセルのようなエピソードですね。

プレビュー画像:©︎Facebook/North Canton City Schools