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トリビア

16の映画に隠された驚きの事実

わずか2時間足らずの上映時間で私たちをスクリーンの中へとグッと引き込む映画の世界。画面の中で展開される物語にどっぷりと浸かるあまり、ついつい上映中は演技だということを忘れ、俳優たちを実際の人物と混同してしまいそうになる人も多いのではないでしょうか。

ハリウッドの映画史に燦然と輝く数々の名作。実はどの映画にもその背景には、観衆が想像もつかないような興味深いエピソードが隠されているのです。印象的な心に残る「あのシーン」の意外な舞台裏秘話を紹介します。

1. ゴッドファーザー

 

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冒頭のシーンでマーロン・ブランドが抱いていた猫は、実は撮影所に迷い込んだ野良猫だったのです。この猫をいたく気に入ったマーロン・ブランドは映画監督のフランシス・フォード・コッポラに猫を抱いて演技することを承諾させ、かくしてかの有名なマフィアのボス&猫のシーンは撮影されたのでした。

2. タイタニック

「フランス人の女の子みたいに私を描いて」ローズはジャックにささやき、一糸纏わぬ姿にダイヤのネックレスだけを身につけ長椅子でポーズをとります。物語の象徴的な場面の一つですが、全裸シーンがあることを知ったケイト・ウィンスレットは、共演のレオナルド・ディカプリオに撮影前に敢えて裸を見せることで緊張をほぐし、撮影に挑むことができたそうです。

3. スタートレック

宇宙船エンタープライズ号の自動ドアの開閉音、実は…ロシアの電車のトイレの流水音です。

4. ハムナプトラ

古代歴史アドベンチャーの同作で主役リック・オコーネルを演じたブレンダン・フレイザーは、危うく撮影中に命を落とすところでした。絞首刑のシーンで縄がきつすぎたため、フレイザーは呼吸停止してしまい、蘇生措置がとられました。

5. ブリジット・ジョーンズの日記

レニー・ゼルウィガーは出版社勤務のブリジットを演じるにあたり、英国アクセントをマスターしただけでなく、12キロ増量して役に挑みました。更に、実際に1ヶ月間イギリスの出版社で匿名で働き役作りに励みました。出版社の同僚たちは新入社員がハリウッド女優だとは全く気づかなかったものの、デスクになぜジム・キャリーの写真が飾ってあるのか不思議に思っていたそうです。そう、二人は当時恋愛関係にありましたね…

6. ダラス・バイヤーズクラブ

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日本では2014年に公開されたエイズを題材にしたヒューマンドラマはマシュー・マコノヒーの主演男優賞獲得のみならず、ジャレット・レトの助演男優賞獲得のWオスカー受賞に輝きました。さらにメイク・ヘアスタイリング賞も受賞しており、アカデミー賞の3冠を獲得。しかも驚くべきことに、同映画でのヘアメイク予算はわずか250ドルだったとか。

7. ジャンゴ 繋がれざる者

残忍な農園領主カルビン・キャンディを演じるレオナルド・ディカプリオが激怒する場面で、撮影中に勢い余ってグラスを割ってしまったデイカプリオですが、構わず演じ続けました。その迫真の演技に撮影クルーたちはスタンディングオベーションを送りました。監督のクエンティン・タランティーノはこの流血シーンをお蔵入りさせることなく、そのまま公開版に使っています。

8. ターミネーター

ターミネーターといえば、アーノルド・シュワルツェネッガー。T-800を演じたシュワルツェネッガーはロサンゼルスで撮影の休憩中、地元レストランに立ち寄りました。周囲のギョッと恐れ慄く視線を浴び、ようやく自分がまだターミネーター役の片目に皮膚の下には金属がのぞく撮影メイクでいることに気づいたそうです。

9. フォレスト・ガンプ

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今やハリウッドの重鎮トム・ハンクスの代表作の一つですが、実はハンクスは同作では額面で決まった出演料を受け取りませんでした。その代わりに、映画興収の数パーセントを報酬として受け取ることにしたのです。その選択は間違ってはいませんでした…公開された1994年の大ヒット作品となり、同年お配給収入最高額を記録したのです。ハンクスが受け取った報酬は約45億円に上るとか。

10. アイ・アム・レジェンド

 

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2007年公開のSF映画の同作では、ウィル・スミスはニューヨークの最後の住人であり、同映画の相棒を演じたシェパード犬アビーがすっかり気に入りました。撮影終了後、スミスは犬の飼い主であるトレーナーにアビーを譲り受けたいと懇願しますが、断られたそうです。

11. ロード・オブ・ザ・リング

三部作に別れたこちらの大作映画は、到達困難な山岳高地などでの撮影が多く、ロケ現場までの移動手段にはヘリコプターが使われました。ボロミアを演じたショーン・ビーンは高所恐怖症でヘリコプターが苦手なため、なんとしてもフライトを避けるため出来る限り登山をして凌いでいたそうです。雪山シーンでは、俳優仲間がヘリから手を振る中、ビーンはボロミアの衣装を着たまま雪山の尾根をさまよっていたとか。

12. ポルターガイスト

伝説的ホラー映画はその舞台裏まで恐怖そのもの。子役オリヴァー・ロビンス演じるロビーが呪われたピエロの人形に絞め殺されるシーンを撮影中、人形のロボット制御された腕がロビンスの首をきつく締め上げ、ロビンスは「息ができない!」と叫びます。監督のスティーブン・スピルバーグはロビンスのアドリブだと思い込み、カメラを顔正面にズームします。が、ロビンスの顔は青く変色していることに気づき、急いでピエロの腕を首から外したのでした。

13. ハングオーバー

シリーズ第1作目でパーティの翌朝、スチュが目覚めると歯が失くなっていたという印象的なシーン。実はスチュを演じたエド・ヘルムズは前歯の永久歯が生えてこなかったため、15歳の頃からインプラントをしていたのです。幸か不幸か、映画でこの特徴を生かし、ヘルムズはインプラントを外して特殊加工ナシで演技に挑みました。

14. ダークナイト

ジョーカーを演じるにあたり、ヒース・レジャーは6週間もモーテルにこもり、ジョーカーの表情や声を追求し徹底的に役作りに没頭しました。まるで役に取り憑かれたかのように、2008年突然死したレジャー。その迫真の演技は死後オスカー賞を受賞しました。

15. 博士と彼女のセオリー

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若き日のスティーヴン・ホーキングを演じたエディ・レッドメインは振付師の指導のもと数ヶ月のトレーニングに励み、筋萎縮側索硬化症(ALS)を患った亡き偉大な理論物理学者の動きを習得しました。撮影休憩中ですら、レッドメインはALS患者ならではの傾いた体勢を崩しませんでした。そのため、撮影終了時にはレッドメインの脊柱には回復不可能な損傷が残ってしまったほどでした。

16. ジュラシックパーク

同作に登場する主要な恐竜のヴェロキラプトル。仲間とコミュニケーションをとる際に発する鳴き声…これ、実は亀の交尾の際の鳴き声を録画したものなのです!

映画の知られざる裏事情。すでに繰り返し何度も観たあの映画も、背景の秘話を知っていると再び新鮮な目線で観ることができるかもしれませんね。スタートレックやジュラシックパークでは、ロシア列車のトイレや亀のあの現場が脳裏に散らついてしまうかもしれませんが…