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【4時間も床に放置…】大手スーパーが勤務中に急死した従業員を売り場に放置!そのまま営業続行

顧客満足を叶えるため、日々企業努力を重ねるスーパー業界。なかでも数多くの支店を抱える大手スーパーともなれば接客サービスに関する徹底した共通マニュアルがあり、経営陣は従業員に対して店舗ごとにバラ付きのない顧客満足度の高い接客を求めています。

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しかし、ブラジル北東部レシフェにあるフランス系スーパーチェーンのカルフール支店では、顧客に対してはともかく、従業員に対してはまともな対応すらできなかったようです。

8月14日、カルフール・レシフェ支店の従業員マニュエル・モイゼル・カヴァルカンテ(59歳)は店頭で勤務中に心臓発作に襲われました。

売り場の従業員らによって救急処置が施され、救急救命に通報されたものの、マニュエルはそのまま店内で帰らぬ人となりました。

担当していた売り場のハイネケンビールの前で崩れ落ち、息を引き取ったマニュエル。本来ならば緊急事態により、遺体が専門の関係者らによって無事に運び出されるまで即刻臨時閉店すべきところですが…この店舗経営陣の対応は違いました。なんと、商品の大きなパラソル複数で遺体を覆い隠し、買い物客の目を遮るように周囲に段ボールを立てかけ、そのまま営業を続行したのです。それも4時間も。一従業員の身に起きた悲劇について一切知らない買い物客たちは、遺体の横たわる店内でいつものように買い物を続けていました。

「ビールの瓶でも割れたんだろう」ビール棚のそばに置かれた大きなパラソルを見た多くの買い物客は、まさかそのパラソルの下に遺体が置かれているなど夢にも思いませんでした。

しかし状況に気づいた顧客により現場の様子を撮影した画像がネットに投稿されるや否や、たちまち世界中に拡散。大きな衝撃をもたらし、世界30カ国に支店を構えるカルフールの経営方針に対して大きな疑問の声が上がりました。

これを受け、カルフール・ブラジル本社は従業員の遺体の不適切な対応に対し、亡くなった従業員マニュエルとその遺族に謝罪を表明。閉店処置を取らず、遺体を放置したことの非を認めました。

また、亡くなった従業員に応急処置行い、遺体を動かさないようにと緊急対応者からの指示に従ったためと床に放置した理由について説明しています。

その後カルフールは従業員のためのガイドラインを見直し、こうした例外的な非常事態の場合は状況をより深刻に受け止め、店舗を閉店するという方針を打ち出しました。

とはいえ、一従業員に対する尊厳に欠けるカルフール・ブラジル支店の対応に対し、マニュエルの妻は憤りを隠せません。

「酷い対応に激怒しています。経営陣は金儲けのことばかり考えて、人の命をなんだと思っているのか…あんまりです」と地元新聞の取材に応えています。

今回の事件を受けて、カルフール・ブラジル社は従業員に対する会社のありかたについて今一度深く考える必要があるようです。

 

プレビュー画像: © Facebook/Revista Proteção