女性はFacebookで自分の死産した子供の写真を発見した

オーストラリアに住むモニカ・テイラーは、小さな子供を持つ若い母親です。彼女には毎年参加している「ロイヤル・メルボルン・ショー」というイベントがありました。 これは農業関係の展示会で、オーストラリアでは一般的に良く知られている大規模なイベントです。

今年も参加していた彼女が会場に展示されたブースや製品などを見て回っていたとき、床に落ちている一枚の写真に目を留めた彼女は立ち止まります。好奇心から、彼女はそのクシャクシャになってしまった写真を拾い上げました。その瞬間、モニカはその写真の意味を理解したといいます。それは、死産を迎えてしまった赤ん坊の写真でした。 

自身も自らの子を死産という形で出産した経験を持つモニカにとって、この写真の持ち主がどれほどつらい経験を経てきているのかが手に取るように分かりました。こんなに大切な写真を失くしてしまって、持ち主の悲しみは想像もできないものだろうと彼女は考えました。 

しかし残念ながら、写真には特に持ち主を特定できるような情報は載っていません。

そこでモニカは、帰宅後に展示会の落とし物相談窓口にメールで問い合わせることにしました。しかし、彼女はただメールの返答を待つのではなく、自分から行動を起こして持ち主を探そうと考えたのです。

モニカはこの写真をさらに撮影し、説明とともにそれを彼女のFacebookページに投稿しました。 

Flickr/magicatwork

数時間もしないうちに、彼女の投稿は7000回もシェアされ、オールトラリア中に拡散していきました。写真の持ち主を探そうと、名も知らぬ人々が協力し合う状況に、モニカは言葉を失うほど感動したといいます。 

すの後しばらくして、モニカはこの写真の持ち主から連絡があったということをFacebookを通じて報告します。どうやら持ち主の女性にとって、このクシャクシャの写真は彼女の娘のたった一つの形見だったそうです。モニカはすぐにこの写真を持ち主の女性に送り返しました。

Flickr/Kalle Gustafsson

大勢の人が集まる大きなイベント会場で、たまたまこの写真を手にした女性が、持ち主のことを考えて行動を起こせる人だったというのは、運命的なめぐりあわせだったのでしょう。そして、彼女を助けようと何千人もの人々が動いたというのも驚くべきことです。人を助けたいというシンプルな思いが、たくさんの人を巻き込んで大きな流れを起こした今回のエピソードは、人の善意の美しさを感じさせてくれます。

 

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