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子供は大人の想像を超える:認知症を患う女性とひ孫との感動的な出会いに、胸が熱くなる

5歳のソフィー・フリンは先日、82歳のひいひいおばあちゃんと初めて感動的な対面を果たしました。実は、ソフィーの両親サラ・ミラーとウィリアム・フリンは、今回の娘と曾祖母との面会がうまくいくか不安でした。というのも、曽祖母は高齢による認知症がかなり進行していたからです。もしもソフィーのひいひいおばあちゃんが、彼女や家族のことがわからなかったらどうしよう?もし娘が怖がってしまったら?色々な懸念が頭をよぎります。

そんな一家は、大きな不安を胸にしながらも、イギリス東部ノーウィッチの自宅で暮らしている82歳のブレンダ・ブロックを訪ねに出かけました。しかし、ここで予期せぬ出来事が起こります。

おばあちゃんの家に到着して中に入ったソフィーが、ベッドに横になっているブレンダを見るなり、誰もが予想していなかった反応を見せたのです。ソフィーはひいひいおばあちゃんの元に歩み寄ると、なんと顔を近づけて突然歌を歌いだしたのです。

彼女が歌った曲は「ユー・アー・マイ・サンシャイン」という有名な曲ですが、どうやらブレンダにも孫の歌声を聴いて思わぬ変化が見られたようです。

普段慣れていない人が近くによると怯えてしまうという82歳のブレンダですが、大勢の人に囲まれながらも落ち着いていました。そしてソフィーの歌声に合わせて、歌っているようにも見えたのです。

ここの微笑ましい様子を偶然、家族の一人が撮影していました。動画はこちらから観ることができます。

母親のサラはこう話します。

「ソフィーのおかげでおばあちゃんに元気が戻ったみたい。正直こんなことになるなんて信じられなかったし、本当にびっくりしたわ。2人が出会ったとき、まるで部屋に彼女たち2人しかいないような、そんな不思議な空気になったの」

これ以降ソフィーは定期的に大好きなひいひいおばあちゃんの元を訪れているといいます。残念ながらブレンダは孫との出会いをどうしても完全に記憶することができないようですが、それでもソフィーの歌声は確実に目に見えない絆をおばあちゃんとの間に作り上げているようです。

そして、2人が出会ってから2年という月日が経ちました。ソフィーのこのエピソードは、時に子供は大人の想像をはるかに超えるような行動を見せるということを鮮烈に印象付けてくれます。両親がはじめに抱いていた不安は、喜ばしいことに全くの杞憂に終わりました。それどころか、ソフィーとブレンダは年齢を超えた強い絆で結ばれることになったのです。ソフィーがブレンダに歌いかけるこの動画は、彼女たち家族だけでなく世界中のたくさんの人々に感動を、そしてアルツハイマー病や認知症に苦しむ人々に勇気を与えてくれました。