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ジーンとくる話

動物園で役目を終えた高齢のナマケモノ。その後、連れて行かれた場所を知って涙が出そうになった。

まるで微笑んでいるかのような、ゆるい表情とのんびりした姿が可愛い、ナマケモノ。じっと木にしがみついているように見えますが、実際は長い爪を木にひっかけて、ぶら下がっているだけ。筋金入りの脱力系動物なのです。

Up-Close Sloth

そんなゆったり生活を送る、ジャングルのゆるキャラ的存在のナマケモノですが、英国ウェールズのフォーリー・ファーム動物園には、動物園での現役生活を引退した高齢のナマケモノたちが暮らす、老人ホームがあるのです。年齢とともに体力や消化機能が低下したナマケモノたちが穏やかな余生を送ることができるよう、専門のスタッフによって管理されているのです。

youtube/Folly Farm Adventure Park and Zoo

老人ホームでの生活は基本、共同生活。2018年11月、フタユビナマケモノの雌ライトキャップが新たに老人ホームに入居しました。34歳のライトキャップはヨーロッパの動物園の中では最高齢のナマケモノのうちの1匹です。

興味津々で新居を見て回るライトキャップ。ルームメイトとなった24歳の雄トーピーともどうやらすぐに打ち解けたようです。

youtube/Folly Farm Adventure Park and Zoo

ナマケモノの寿命は野生下では20年前後、飼育下では30年ほどですが、中には40年以上も生きる個体も。ナマケモノは基礎代謝が低いため、動きすぎると体のエネルギー量が足らず、死んでしまいます。そのため、運動量が多い場合(あまり体力を消耗することのないよう)スタッフによって控えめな運動量でも木に登りやすいように調整管理されるそうです。

youtube/Folly Farm Adventure Park and Zoo

老人ホームで新たな生活をスタートしたライトキャップの様子はこちらの動画から視聴できます:

引退したナマケモノたちが健康で快適にすごせるための専用老人ホーム、素晴らしい試みですね。入居者たちが今後ものんびりと豊かな余生を送ることができますように!