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【旅立つ妻へ】72年連れ添った妻に最期の別れを告げる夫

「死が二人を分かつまで」と誓っても、今や欧米では2組に1組、日本では3組に1組が離婚する時代。永遠の愛なんておとぎ話の中にしかない…そんな諦めにも似た気持ちで「真実の愛」についてどこか冷めた目で見てしまう人もいるのではないでしょうか。

でも、こちらの動画の高齢夫婦の姿を見ると、永遠の愛というものは存在するのかも…と信じてみたくなります。

長年連れ添った93歳の妻ローラの枕元に寄り添い、命の炎が尽きようとしている彼女に愛の言葉を贈る92歳のハワード・ソラーリ。

72年間の幸せな結婚生活を送ったローラが最後に望んだたった一つの願い、それは愛する人にそばで見守られながら旅立つことでした。

©Youtube/Heftig

足腰が不自由なハワードは車椅子をベッド脇に寄せると、看護師に支えられて立ち上がり、最愛の妻に寄り添います。

「愛してる」と優しくローラの頬をなでるハワード。

©Youtube/Heftig

「愛しい人、愛してるよ」優しく語りかけ、妻が新婚時代からよく聴いていたお気に入りの曲「ユール・ネバー・ネバー・ノウ」を彼女のために歌います。

©Youtube/Heftig

ハリー・ジェームスとローズマリー・クルーニーの「ユール・ネバー・ネバー・ノウ」は第二次世界大戦で戦地に赴いたハワードの身を案じ不安な日々を過ごしていたローラにとって、大きな慰めとなった思い出の曲です。愛する人に看取られ、旅立ちを迎えるローラにとって、これ以上にない贈り物となったことでしょう。

「ありがとう、私の愛する人」とローラは最期の言葉をささやき、旅立ちました。

旅立つ妻と残された夫、悲しくも美しい愛に溢れた動画は多くの人々の心を揺り動かしました。最期の瞬間まで、互いを想い合った夫婦。72年間苦楽を共にした老夫婦の愛の歴史が凝縮されたかのような動画です。

プレビュー画像: ©Jukin Media