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シングルマザーで3つ子を育てる母の必死のSOSに 3人のおばあちゃんが応えた

子どもを育てるのは大変な仕事です。特に最初の数ヶ月間はとにかく忙しい!

ぐっすり眠るなんて夢のまた夢、毎日同じことの繰り返し、自分の時間はなく、神経をすり減らしつづける修行のような日々です。特に双子や三つ子など多胎児を抱える親御さんの苦労は計り知れません。

カナダのプリンスエドワード島に住むヘイリー・アーセノーも多胎児の母親です。25歳の彼女は妊活の末、ようやく妊娠という吉報を得ました。しかも、単に妊娠したというだけではなく、3つ子を授かることになったのです。しかし、嬉しいはずの妊娠中に、夫は彼女を捨てて出て行ってしまいます。

たった一人で3人の赤ちゃんを産み、育てることになったヘイリー。生まれてきた3人の赤ちゃんのために孤軍奮闘しましたが、産後で体調も戻っておらず、彼女の心身はすぐに限界に達してしまいます。疲れ切った彼女は、とうとうFacebookで、彼女が住むプリンスエドワード島の地域コミュニティにSOSを出しました。すると、同じ地区に住むジェニー、アリス、アニータという3人の「おばあちゃん」姉妹が応えてくれたのです。

3姉妹のひとり、ジェニーはこう言います。「1人の赤ちゃんを育てるのも大変なのに3人もいると書いてあったので、ヘイリーがどれだけ疲れているかよく分かったの」

3人はすぐにヘイリーの家に来て、母親がしなければならないことをすべて手伝いました。洗濯、整理整頓などの家事、そしてもちろん赤ちゃんの世話です。「赤ちゃんたちは1週間に250枚のおむつを使うんです。3人の世話をするのにどれだけの時間と労力がかかるか想像できるでしょう?」

おばあちゃん3姉妹のベビーシッターはとてもうまくいっているようです。3人は、1人が1人の赤ちゃんの世話をすることにしました。そうすることで、赤ちゃんたちは同じ時間に食事をして、ほぼ同じ時間に眠れます。3つ子たちひとり一人がしっかりと世話をしてもらえるだけでなく、ヘイリーもその間にぐっすりと眠ることができるのです。

© Pixabay/Pexels

3姉妹にとっては、久しぶりにお互いに顔を合わせるよい機会にもなっています。何よりも赤ちゃんとの絆を深め、世話をするのが嬉しいのだそう。

それでも最初は、そっくりな3つ子の見分けがつかないこともあったそうです。「フィンが一番小さかったけれど、他の2人はそっくりなの」と元准看護師のアニータ。そこで母親ヘイリーは、2人のうちの1人の足の爪を青く塗って、見分けやすいようにしました。ジェニーは別の見分け方を発見しました。「2人の耳の形が少し違うことを発見したのよ。だから、少しずつ誰が誰だかわかるようになったわ」

ヘイリーは3人のおばあちゃんの手助けでようやく笑顔と健康を取り戻しました。「見知らぬ人が家に来て、助けてくれて、さらに子どもたちとの絆を深めてくれるなんて、本当に素晴らしいことです。しかも、彼女たちはまるで当然のことのように赤ちゃんの世話をして、とても可愛がってくれるんです」

ジェニーは言います。「子どもを育てるには一つの村が必要なの。私たちは喜んでお手伝いするつもりよ」ヘイリーは助けてもらったこと、そして家族がさらに3人増えたことに心から感謝しています。

「子育てを手伝ってほしい人」を「子育てを応援したい人」が助けて、子どもたちが笑顔で健やかに成長していく社会、素敵ですね。

プレビュー画像: ©Facebook/AGU. Baby. BG

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