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ホスピスの看護師が語る「死の間際のお迎え」

皆さんもきっと「死」について考えて、怖くなった経験があるでしょう。私たちは自分の最期についてできるだけ考えないように暮らしています。

一方で、人々は未知への恐怖と好奇心から「死」についてさまざまな思いを巡らせてきました。「魂は死後も存在し続けるのか」「死後の世界はあるのか」…誰しも一度はそんな疑問をもったことがあるはず。多くの疑問は未解決のままです。でも、この人生のあとに、誰かが自分を待っているということを知ることは恐怖を和らげ、安心して死に向き合うのに役立つのかもしれません。

This is my Grandpa, he is 98 years old and in July he’ll be 99. He’s the most insightful and kind hearted man that I know.

ホスピスの看護師ガブリエル・ヒメネスさんは、毎日、死にゆく人々のケアをしています。彼女はFacebookページ「ホスピス・ハート」で、日々の悲しい出来事と嬉しい出来事を投稿しています。

彼女によれば、死の間際に自身でも説明がつかないような体験をする患者さんは少なくないそうです。その多くが人生の最後の数時間に、部屋に誰かがいる、亡くなった両親や祖父母の姿を見るなどの体験をして、次に何が起こるのかを悟るのだといいます。ガブリエルさんがフェイスブックに投稿したある患者さんのとても不思議な体験は、大きな反響を呼びました。

ガブリエルさんのフェイスブックページにはこうあります。
「患者さんとの会話で最も興味深いものは、『お迎えがきた』ときの話です。ある日、私はある男性の患者さんと話していました。その男性は私のことを信頼してくれており、自分の部屋に人が数人いるのが見えると教えてくれました。特に怖くはなく、その人々が彼の孤独感を和らげるために一緒にいるような気がするというのです。

その人たちと話をした?とたずねると、彼はなんと言っていいかわからないと言いました。それで、私たちはその人々と何を話すべきか一緒に考えました。『これは私がもうすぐ死ぬということだろうか』と彼が私に聞いたので、私は『そうね。だからこそ彼らの存在を感じることができるのかも』と言いました。答えはそれで十分だと思えたんです。

翌日、彼に会うと、彼は部屋にいる人々と話したと言いました。その人々は一言も発しなかったけれど、彼らの答えを感じることができたそうです、彼は何も恐れる必要はないという答えを得てとても安心したそうです。それから、死んだ2匹の犬が彼のところに来たとも言いました。涙が彼の頬を伝って流れました。犬たちは彼のベッドに飛び乗り、彼の隣に寄り添ったそうです。

いつか私の時が来たら、愛犬ジャックが寄り添ってくれると思うと、とても安心します」

I had to say goodbye to my grandpa on thursday. I am happy I got to stay with him all night until he passed.

死にゆく人々が見たものを信じるかどうかはあなた次第です。でも、自分より先に亡くなった人々やペットたちがお迎えに来てくれるなら、死ぬことへの恐怖ははるかに小さくなるような気がしませんか?

プレビュー画像:©︎imgur/KuhhRistUhh17