【首里城】が火災で大ピンチ。しかしそんなとき台湾総統がツイートした言葉に目を疑った

沖縄県・那覇市の首里城が一夜にして炎に包まれた悪夢のような出来事。沖縄の誇りであり、心の拠り所だった首里城のあまりにも理不尽な消滅に、人々は悲しみに暮れています。

首里城火災「再度の復元、今は考えられぬ」　琉球大識者https://t.co/HmbNEb9vnS

「史跡や風景も沖縄戦で破壊されてしまっていた。 #首里城 の復元はアイデンティティーを取り戻すプロジェクトでもあった。まさかこんなことに。首里城が再び失われてしまった」 #琉球 #沖縄 pic.twitter.com/lSvajKGeJV

— 朝日新聞デジタル編集部 (@asahicom) 31 October 2019

正殿と北殿、南殿が全焼する甚大な被害。火元は正殿内とみられているものの、出火原因については未だ調査中で、詳しいことは分かっていません。この事件を受けて、仲間由紀恵さん、りゅうちぇるさんなどの沖縄県出身の有名人も悲しみのコメントを寄せています。

しかし悲しみの声をあげたのは、何も国内の有名人にとどまりません。

台湾総統である蔡英文（さい・えいぶん）氏が日本語でTwitterに投稿したそのメッセージに、日本中が涙に包まれました。

“We’re a democracy…the only democratic, Chinese speaking country in the world—showing a better path fwd for all of the Chinese people.”—Pres Tsai #蔡英文 @iingwen Hawaii teleconf w/@Heritage on Taiwan’s commitment to a free Indo-Pacific #OceansOfDemocracy https://t.co/GLEkkMBkTj pic.twitter.com/rTVVQ477LF

— Wes Andrews (@Wes_Andrews) 28 March 2019

実際にそのツイートをご覧ください。

#首里城 の火災は驚きを禁じ得ません。首里城は重要な #世界文化遺産 であると同時に、#沖縄 に行く台湾人観光客が必ず訪れる場所です。多くの台湾人が、私と同じように心を痛めているはずです。首里城が再建され、かつての華麗な姿を取り戻せることを心より願っています。

— 蔡英文 Tsai Ing-wen (@iingwen) 31 October 2019

首里城の火災は驚きを禁じ得ません。首里城は重要な世界文化遺産であると同時に、沖縄に行く台湾人観光客が必ず訪れる場所です。多くの台湾人が、私と同じように心を痛めているはずです。首里城が再建され、かつての華麗な姿を取り戻せることを心より願っています。

この温かいメッセージに、日本のTwitterユーザーからは感謝のコメントが相次いでいます。

いつも何か日本に起こる度に心配して頂き本当に有難う御座います。日台友好🇯🇵🇹🇼

— まっすー 頑張ろう日本🌅 (@dnt31_masu) 31 October 2019

お言葉、ありがとうございます。
いつも日本のことを気にかけてくださる姿勢、本当にすばらしいです。
これからも台湾と日本で仲良く、東アジアの自由と人権、法秩序の発展を盛り上げていきましょう！

— ADHD会社員くりん🇯🇵 (@oyEUiJAhoiUMcuq) 31 October 2019

いつも日本が大変なときに、暖かいお言葉を日本語でツイートしていただきありがとうございます。日本と台灣との友情が、今後さらによりよいものになりますように。
支持蔡大姐、多謝朋友台灣🇯🇵❤️🇹🇼

— Proserpina Cuore d’oro (@EMERALDJEE_re) 31 October 2019

実は焼失してしまった首里城の正殿は、1992年に再建されたものでした。その際、国内だけでの木材の確保が難しく、台湾から多くの木材を輸入する形で再建されています。また、正殿の内外に施された装飾の彫刻にも、台湾の業者が携わっています。ですから、そもそも台湾の助力なしでは、首里城は再建すらままならなかったと言えるでしょう。

いかがでしたか？沖縄と台湾は飛行機でたった1時間半ほどで行けてしまう距離であることから、文化的にも大きく影響を与え合う仲です。ありがとう台湾…これからも力を合わせて、お互いを助け合っていける関係でありたいものです。