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口と後ろ脚を縛られた状態で犬肉商から逃げ出したバリ島の子犬 現在の姿にホッと胸をなでおろす

注:この記事には虐待された犬の衝撃的な画像が含まれていますので、ご注意ください

 

犬の肉を食べる?多くの人にとっては想像もつかないことですが、たとえば、バリ島を始め、インドネシアでは今でも犬食文化が残っています。犬肉が一般的に食されている一番の理由はその「安さ」。バリ島では、犬肉ビジネスで利益を得ようとする違法犬肉商たちにより、残酷かつ不衛生な方法で年間何万頭もの犬が処分されているのです。そんなバリ島で1匹の子犬が保護されました。

この小さな雑種犬は、汚れた排水溝の中で瀕死の状態で発見されました。発見者はすぐに、バリ島の動物保護団体に通報しました。

現場に到着した動物保護団体のスタッフはその犬の悲惨な姿に愕然とします。骨と皮だけにやせ細った体、鼻づらにはぐるぐるとテープが巻かれ、後ろ足も紐で縛られています。痛みと飢えで瀕死の状態のその雌犬は、しかし、幸運な1匹とも言えました。

「モー」と名付けられたこの犬は、犬肉商から逃げだし、排水溝に転がり落ちたのではないかと考えられました。手錠と猿ぐつわをかけられたまま、発見されるまでの2週間、飲まず食わず。飢えと痛みで耐え難い時間を過ごしたはずです。もはや一刻の猶予もない危険な状態でした。

動物愛護団体のスタッフは直ちにモーを獣医のもとに連れて行きました。テープを慎重に剥がすと、鼻の部分の血流が遮断され、その部分の肉は壊死していることが判明しました。

弱り切っているモーが手術に耐えられないのではないかという懸念があったものの、他に選択肢はありません。皮膚を移植し、縫合糸で鼻を再建するという難易度の高い手術が行われました。モーはこの大手術に耐え抜きました。麻酔が切れて目を覚ましたモーは、すぐに嬉しそうに尻尾を振り始めたのです。

モーは生死をさまよう状態から奇跡的な回復をみせます。人懐っこく優しい性格で、スタッフや他の動物たちともすぐに仲良くなりました。体重も増えてきたところで、モーは新しい家を探すことになりました。

モーの里親はあっという間に決まりました。保護されてからわずか数ヶ月後に、モーは優しいカップルに家族として迎え入れられたのです。今では、里親の愛情を受け、その家で保護された他の犬や猫とも仲良く賑やかに暮らしています。モーのためのインスタグラムのアカウントittlemissmo_baliでは新しい家に馴染み、幸せに暮らしているモーの姿をご覧いただけます。鼻の傷跡も順調に回復しているのがわかります。

 
 
 
 
 
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Ein Beitrag geteilt von Mo (@littlemissmo_bali)

残酷で身勝手な人間たちに苦しめられたモー、本当に辛かったね…。これからは穏やかで幸せな生活を送ってほしいと願うばかりです。

 

プレビュー画像: ©Facebook/Mission Pawsible