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すごい人たち

見た目は子ども、頭脳は大人・・・に苦しむ23歳のショーナ・レイ

見た目は子ども、頭脳は大人・・・といえばコナンくんですが、現実にそんなことになったら、いったいどうなるのでしょう?

大人になって子ども扱いされるのがどれだけ辛いことかをよく知る人物がいます。23歳のショーナ・レイです。ショーナはご覧のように少女のような見た目をしています。

彼女はこの見た目のせいで、メイクをしたり、ワインを注文したりするだけで、周囲から困惑した視線を受けるのです。

ショーナは生後6ヶ月のとき、脳腫瘍と診断されました。幸い、治療はうまくいき、病気は寛解。しかし、腫瘍はショーナの身体に永久的なダメージを与えました。成長を司る下垂体が働かなくなってしまったのです。

現在、ショーナは23歳。でも、見た目は8歳の子どものようです。身長は1.17メートルほど。顔立ちにも声にもまだ幼さが残っています。

ショーナの人生は決して楽なものではありません。あらゆる場面でハードルが待ち構えているのです。「私は子どもの体に閉じ込められた大人よ」と彼女は言います。

家族を含め、彼女をよく知る大人たちでさえ、彼女を心配するあまり子ども扱いしてしまいがち。でも、彼女は一人の女性として自立したいのです。

もちろん、何も知らない人々は誰もが彼女を子どもだと思います。バーへ行くと追い返され、ジムの会員になろうとしても年齢制限があると告げられます。成人として普通のことをしたいだけなのに門前払いを食らったことは数知れず。年齢を証明するには、身分証明書があっても十分ではないことが多いのです。

ショーナが同年代の友人たちと比べて自分の成長が遅いと気づいたのは幼稚園の頃。10代になると、その症状は彼女に深刻な精神的ダメージを与えるようになりました。そして16歳になったとき、彼女はもうこれ以上成長できないことを悟りました。大人になりたい、人に認められたいと思っていた少女にとって、これは非常に辛い出来事でした。

「当時は本当に辛かった。いつか大きくなることをずっと夢見ていたから」と、23歳になった彼女は語っています。

しかし、ショーナは前向きに生きる決意をしました。現在はテレビのパーソナリティとして自身をフューチャーしたテレビ番組「私はショーナ・レイです(I’m Shauna Rae)」を持っています。番組で、さまざまなことに挑戦し、前向きに生きる彼女の姿に多くの人が勇気をもらっているのです。

ショーナにとって特に難しいことが、交際したいと思う人に出会うこと。残念なことに、彼女の子どもっぽい外見を好む人々は、彼女が絶対に関わりたくないと思うような傾向のある人たちであることがほとんどなのです。

幸い、ショーナは愛情深く支えてくれる家族や友人に恵まれています。23歳にしてすでに多くのことを成し遂げてきたショーナは、今後訪れる困難にもきっと立ち向かい、克服していくことでしょう。彼女のこれからの活躍が楽しみですね。

出典: brightside
プレビュー画像:©Instagram/thereal_shaunarae99 ©Instagram/thereal_shaunarae99