700キロのセイウチが日光浴中にボートを沈める

浜辺でゴロンと横たわり、気持ちよさそうに日光浴する姿が印象的なセイウチ。ノルウェイの海岸に生息するセイウチは、普段は漁師や地元民にちょっかいを出すことはありません。

でも700キロの成獣セイウチ「フレヤ」にだけは注意しているそうです。フレヤのお気に入りの昼寝場場所はなぜかボートの中なのです。

フレヤが大きな体で乗り込もうとすると、小型ボートなら大体ひっくり返ってしまいます。南ノルウェイの沿岸で数隻転覆させたフレヤは、海洋を悠々と移動しデンマーク、ドイツ、オランダ、スコットランドなどでも目撃されています。

漁師にとっては頭痛の種ですが、観光客にはフレヤは大人気。大きな体でよっこらせと小舟に乗り込み、ゆったり日光浴を楽しむ姿はソーシャルメディアでシェアされ話題になっています。

ノルウェーの漁業協会は、いくらかわいくてもセイウチには近づかないように、と注意を喚起しています。一日20時間ほど睡眠が必要なセイウチの昼寝を邪魔しないように、とのことです。

日光浴中のフレヤは昼寝を邪魔されたらかなり機嫌が悪く、何をしでかすか分からないそうです。

いくらほほえましい光景でも、船を転覆させられ続けるのも困りもの。現在は、フレヤが思わず乗り込みたくなるような、日光浴ボードを沿岸に浮かばせる計画が進行中だそうです。

それなら漁師の心も休まり、フレヤものんびり昼寝が続けられそうですね。

出典: euronews
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