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9歳の少年がサンタクロースに書いた手紙に 宅配業の父親は涙をこらえることができなかった

コロナ禍で明らかになったことのひとつが、私たちがこれまで当たり前だと考えていた生活がいかに多くの人々に支えられているのか、ということ。たとえば、パンデミックの只中でも、食料品やその他の必需品を手に入れることができるのは、小売業の人々、そして、郵便や宅配を担う人々のおかげです。

9歳の少年ジョナは、そんな縁の下の力持ちである宅配業の父親がコロナパンデミックにより忙しくなったことで、とても寂しい思いをしています。ジョナの父親スコットはUPSの宅配ドライバーで、通常の年でも、クリスマスの時期はサンタクロースと同じくらい忙しく過ごします。しかし、今年はコロナの影響でオンライン取引が増加し、特に人々がクリスマスプレゼントを贈り合う12月の忙しさはかつてないレベル。スコットだけでなく、世界中の配送サービスでは、ドライバーの長時間残業が常態化していることが大きな問題になっています。

Just doin my part y’all 🤷🏻‍♂️😂 from r/pics

9歳の息子ジョナは、ここ数週間、父親と一緒に過ごすことがほとんどできていません。ジョナはサンタへの手紙にこう書きました。

I’m a UPS driver and I cried when I opened up our son’s letter to Santa. from r/pics

「サンタさんへ
ぼくはパパともっといっしょにいたいです。
パパはUPSではたらいています。みんながたくさんのプレゼントをちゅうもんするので、パパのしごとがすこしでも早くおわるように、サンタさんがパパを手つだってくれるととてもうれしいです。どうかパパを助けてください。

ジョナより」

そう、ジョナはサンタクロースに父親の仕事を手伝ってくれないかと頼んだのです。贈り物を届けることにかけてはサンタ以上の専門家はいませんから、父親の手伝いを頼む相手にうってつけ、と考えたのでしょうね。

Fedex and UPS drivers chatting after delivering last minute Christmas presents

父親のスコットは「息子のサンタへの手紙を読んで泣いてしまいました」というコメントとともに、手紙の写真をSNSに投稿しました。すると、この投稿に瞬く間に3000人以上がコメントしました。多くの人が、ジョナの寂しさと優しさに共感し、配送業者の家族の時間が失われてしまったことを申し訳なく思ってくれたことにスコットは驚いたと言います。

スコットはインタビューで、今年の宅配業者の大きな負担についてこう語っています。

「コロナパンデミックの影響で、3月以降ずっと忙しい日々が続いており、今ピークを迎えています。UPSや他の配送業のドライバー、そしてその家族にとって、今年は本当に辛く、苦しい1年だった。来年は正常に戻ることを望んでいますし、そうなると信じています」

I came home to a plethora of packages at my door step!

日本でも配送業は年末繁忙期に突入しています。でも1月になれば、ピークは終わり落ち着くと考えられています。今、オンラインのショッピング・カートに入っているものがすぐに必要でなければ、少しだけ注文を遅らせてみませんか?ジョナのような子どもたちが家族と一緒にクリスマスを過ごせるように願うのであれば、それが私たちにできることかもしれません。共感してくださる方は、この記事をお友達やご家族にシェアしてください。

プレビュー画像: ©Media Partisans