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えらい

番組で「震災10年の節目に」と伝えたディレクター しかしサンドウィッチマンから返ってきた言葉に胸が熱くなった

2011年3月11日は、多くの日本人の心に刻まれている日です。

そう、東日本大震災が発生した日。国内観測史上最大規模の地震、そしてそれに伴う津波は、東北の広範囲を襲い多くの尊い命が奪われました。

あの未曾有の大地震から10年。しかし、復興庁が発表する東日本大震災による全国の避難者数は、現在でも約4万人以上いると言われており、復興の長い道のりは続いています。

そんな中、あるTV番組のディレクターのツイートが大きな話題を呼んでいます。

実際にそのツイートをご覧ください!

サンドウィッチマンさんに
震災から10年という節目なので
宮城と中継しますとお伝えしたら

「ほんとは
 節目なんてないんですけどね
 ただ10年たっただけ
 また明日が来るだけ」

と言われた。

本当にそうだ。
区切りなんてない。
これまでも、これからも続く。
節目とは身勝手な表現だった。

TVディレクターが経験したエピソードからは、あるお笑いコンビの被災地に対する想いがありありと伝わってきます…そう、サンドウィッチマンです。

ご存知、伊達みきおさんと富澤たけしさんから成るこのお笑いコンビは、2人とも宮城県出身(仙台商業高校ラグビー部OB)。自身も気仙沼でのロケ中に被災しました。

2人はいてもたってもいられず、すぐさま行動に移りました。震災から5日後の3月16日には、被災者を支援するために「東北魂義援金」を設立。

それ以来、東北復興のシンボルとして、自分たちの人気や知名度を活用し、被災地、そして被災した方々のために、奔走し続けているのです。

コツコツとチャリティーライブなどを行い寄付を集め、この10年で被災地に届けた寄付金はなんと総額5億円超!

宮城県庁を訪れ、義援金約1400万円を「東日本大震災みやぎこども育英募金」に寄付したというニュースは、先日もちょっとした話題になっていましたよね。

知事は「これほどまでに継続して寄付してくださる方はいない」と、サンドウィッチマンの長きにわたるチャリティー活動に深く感謝していることを表明。寄付金は、震災遺児の奨学金などに使われる予定だと言います。

出身地である宮城県、ひいては東北地方のために何かをしたい…!そんな気持ちが2人を突き動かしているであろうことは予想できますが、しかし、それにしたって10年間もチャリティー活動を続けることは並大抵のことではありません。

そんなサンドウィッチマンの2人ですが、冒頭のツイートでも紹介した通り、「震災10年の節目」などと言ったように、区切りの良い数字でこの状況がまとめられてしまうことに対して、一抹の違和感を覚えているようです。

それはただの数字に過ぎず、復興はまだまだ先が長く、簡単に終わることのない仕事であるということを、誰よりも深く理解しているからでしょう。

それでも、2人にはしっかり希望が見えています。

サンドウィッチマンの2人はインタビューなどで、こう語っています。

「まだまだ復興の途中ですが、震災直後に『20年かかるんじゃないか』と言われていたところが、10年でここまでくるとは思わなかったというくらい復興している。間違いなく前進していると思います」

震災から10年ということで、この10年を振り返り被災地に思いを馳せる人は多いでしょう。しかし、被災した方々の地道な活動は、これまでもこれからもずっと続いくのだということを忘れてはなりません。

サンドウィッチマンの2人の奮闘もまた、この先ずっと続いていくのです。

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プレビュー画像:  / © Twitter/ medialine_oyama