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すごい人たち

ムキムキで世界を驚かせた「世界最強の5歳」の13年後

13年前に「世界最強の5歳」としてギネスブックに載った少年の近況が伝えられ、話題になっています。

2歳からトレーニング

ルーマニア出身のジュリアーノ・ストローは、2歳のよちよち歩きの頃から父親ジュリアンによる厳しいトレーニングメニューをこなしていました。同級生がまだ親指をしゃぶっているときに、腕立て伏せをしていたのです。

ジュリアーノが脚光を浴びるきっかけとなったのは5歳のとき。重いボールを両足に挟んで10メートルの逆立ち歩きの新記録を樹立したのです。この快挙により、彼はギネスブックに登録され、「世界一強い少年」という称号を得ました。

虐待では?青少年福祉事務所が介入

テレビでジュリアーノは逆立ち歩きだけでなく、他のアクロバット的な技も披露。逆立ちした状態から行う腕立て伏せなど、訓練された大人でもなかなかできないようなスゴ技を繰り広げる5歳の少年に世界は衝撃を受けました。

ジュリアーノは、弟のクラウディオとともに、元ボクサーの父のトレーニングを受けていました。そのため、ストロー夫妻のもとには児童虐待ではないかという苦情や懸念が数多く寄せられます。

まもなく、ルーマニアの青少年福祉事務所がストロー家を家庭訪問し、調査することになりました。

しかし、トレーニングの様子をチェックし、専門家の意見を聞いた結果、子どもたちの健康状態は良好であると判断され、最終的に手続きは打ち切られたそうです。「子どもたちがきちんと成長しないのではという批判がありますが、そんなことはありません。勤勉と運動は常に良いものなのです」と父親ジュリアンは自信を持っています。

世界一強い少年の今は?

法的な手続きはとられませんでしたが、両親の教育方針への懸念は残ります。骨格も筋肉も完成していない頃から、このようなハードなトレーニングを行うことは子供の発育に害を与えないのでしょうか?

ジュリアーノが初めてバーベルを持ち上げてから13年、その疑念はまだ多くの人の心にくすぶっていたようです。17歳になったジュリアーノがSNSに近況写真を載せたところ、大きな反響がありました。

17歳のジュリアーノは弟クラウディオとともに、今でもフィットネスフリーク。ボディビルダーのような派手さはありませんが、引き締まった筋肉は健在です。現在は父親の跡を継いでボクシングの研鑽を積んでおり、いずれは一家でボクシングクラブを立ち上げたいと考えています。

「彼らは生まれつき身体能力が秀でていました。強制はしていません」と母親のイリアーナは断言します。幼い頃から日々研鑽を積んできた兄弟は確かに天職を見つけたようです。

世界一の筋肉を持つと言われた8歳児の変わり果てた現在の姿も併せてご覧ください。

出典: ladbible , tag24
プレビュー画像: © Facebook/Giuliano Stroe