ジョーク
ジョーク: 老人ホームで恋に落ちた爺さん婆さん
とある老人ホームに仲の良いおじいさん入居者とおばあさん入居者がいました。それぞれの妻と夫に先立たれ、長年同じ施設で入居生活を送っていた二人はとても気が合い、お互いのよき理解者でした。
ある日、談話室でパーティイベントが開かれており、二人は同じテーブルに向かい合って座っていました。おじいさんはこっそりおばあさんを見つめては、緊張した様子でテーブルの下で両手をギュッと握りしめていました。しかし、ついに何か意を決した様子で、おばあさんの手をとると、おばあさんの目をまっすぐ見て尋ねました。
「ワシと結婚してくれるかい?」
おばあさんは驚いた表情を浮かべると、少し間をおいてから「はい」と答えました。
二人は仲良く一緒にケーキを食べると、初々しい10代のカップルのようにはしゃいで笑っていました。やがてパーティはお開きとなり、入居者たちはそれぞれ自室へと戻って行きました。
翌朝、おじいさんはすっかり混乱していました。
「あれ、彼女はワシのプロポーズを受けてくれたのか、断ったのか、どっちだったかのう? 困ったのう、すっかり忘れてしもうた…」
おじいさんはしばらく必死に思い出そうとしていましたが、やがて諦めておばあさんの部屋に電話しました。
昨日は楽しかったことなど、当たり障りのない会話をしてから、おじいさんは勇気を出して本題に入りました。
「ところでのう…昨日のプロポーズなんじゃが…ええと、君の返事はイエスかノー、どっちだったかのう?」
「もちろん、『イエス』でしたよ、心からの」とおばあさん。
おじいさんはおばあさんの返事を聞いてホッと胸を撫で下ろしました。
「ほんとに電話してくれてよかったわ」と嬉しそうにおばあさんは続けます。
「だってね、私…」
「私、誰がプロポーズしてくれたのか、全然思い出せなかったのよ」
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